第二次世界大戦後のブラジルで実際に日系移民の間で起きた、日本の勝利を信じ続けた“勝ち組”と、日本の敗戦を受け入れた“負け組”の壮絶な争いを描いたブラジルのベストセラー「Coraçoes Sujos」を、『善き人』のヴィセンテ・アモリン監督が伊原剛志、常盤貴子、菅田俊、余貴美子、奥田瑛二ら日本の実力派俳優をキャスティングして映画化した衝撃作『汚れた心』の公開が7月21日(土)に決定いたしました。

<あらすじ>
戦後70年の時を経てようやく光があてられた、ブラジル日系移民の傷ついた愛と誇りの物語
第二次世界大戦後のブラジル。戦争が終結してもなおブラジルに住む日系移民の大半は、日本が戦争に勝ったと信じきっていた。当時のブラジルと日本は国交が断たれており、移民たちが日本に関する正確な情報を入手することは極めて困難だったのだ。そのさなか日系人コミュニティの精神的リーダーである元日本帝国陸軍の大佐ワタナベは、大和魂の名のもとに裏切り者の粛清に乗り出す。ワタナベの一派が標的にしたのは、日本が降伏したという事実を受け入れた同胞たち。ワタナベによって刺客に仕立てられた写真館の店主タカハシは、血生臭い抗争の中で心身共に傷つき、妻ミユキとの愛さえも引き裂かれていくのだった……。

7月21日(土)よりユーロスペースほか全国順次ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa