映画「タイタニック」や「アバター」の監督でもあり、ナショナル ジオグラフィックの探検家でもあるジェームズ・キャメロンが、2012年3月に潜水艇で、世界最深といわれるマリアナ海溝に単独到達という世界初の挑戦を成功させました。このマリアナ海溝深部への到達プロジェクトを記録した30分番組『ジェームズ・キャメロン:世界一深い海へ』をナショナル ジオグラフィック チャンネル(運営:FOXインターナショナル・チャンネルズ株式会社、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小泉喜嗣)にて2012年5月27日(日)13:00より放送することが決定しました。

『ジェームズ・キャメロン:世界一深い海へ』は、キャメロンが自分の目で見た地球の果て、深海のありのままの姿と、水深約1万1000メートルの世界一深い海に到達する瞬間までの7年の軌跡を、キャメロンのインタビューを中心にお届けする番組です。キャメロンは今回の企画について「これはまさに長年の夢でした。私は映画監督だと思われていますが、私の情熱はこの海、そして海の探検にあるのです」と語っています。「ディープシー・チャレンジ」プロジェクトへのキャメロンの熱い想いがぎっしり詰まった30分をお届けします。

『ジェームズ・キャメロン:世界一深い海へ』 放送スケジュール
ナショナル ジオグラフィック チャンネルにて2012年5月27日(日)13:00〜13:30放送
※リピート放送: 2012年6月10日(日)19:00〜、6月16日(土)13:00〜他

エベレストの高さよりも深い、世界最深のマリアナ海溝深部に到達した際、キャメロンは心境を以下のように語っています。「今までに見た海の中で最も殺風景な場所だった。逃げ道がなく、自分が地球上で最も孤独な人間だと感じた。」世界初の単独到達成功の瞬間ですら、このような気持ちを抱かせる海の神秘的な力を本企画、本番組を通して感じて頂けたらと思います。キャメロンは今回のプロジェクトを通し、世界で最も深い海の映像を撮影出来たということだけでなく、海の探求および研究の必要性を唱えたことに意味があると考え「現在、宇宙開発には莫大なお金が投下されていますが、この海こそが我々の生活を支えるものであり、研究よりも破壊が進行していることを危惧している。」と語っています。深海にはまだオーストラリアと同じ大きさ程の未開拓地域があり、長年の探検に相当する多くの科学的成果が期待されています。

今回の「ディープシー・チャレンジ」企画がキャメロンのナショジオ探検家としての初めてのプロジェクトとなりました。キャメロンは「125年にわたってこの世界を探検し続けてきたナショナル ジオグラフィック協会は、深海の探検と調査にとって理想的なパートナーです。私たちの目的は、将来の世代に科学的な遺産を残すことであり、世界中の人々を新しい発見で魅了し続けていきたい」と語っています。今後もナショナル ジオグラフィック チャンネルは、ジェームズ・キャメロン他多くの探検家と共に、地球や宇宙の「ありのままの世界を」みなさまにお届けしてまいります。

参考資料
【ディープシー・チャレンジについて】
特別に設計された1人乗りの潜水艇「ディプシー・チャレンジャー号」にキャメロンが単独で乗り込み、太平洋のグアム島南西322キロ地点にあるマリアナ海溝のチャレンジャー海溝(水深約1万1000メートル)へ潜航。現地時間2012年3月26日午前5時15分に潜水し、2時間36分かけて海底に到達。3時間ほど海底で研究用のサンプル採取や映像、画像の撮影を行い、潜水から約6時間45分後の26日正午に再び海面に浮上した。有人艇が世界最深の海底で科学調査を実施するのは、今回が世界初。

【ナショナル ジオグラフィック チャンネルとは】
環境保護・教育・研究支援・探索支援の4つをミッションとして活動しているナショナル ジオグラフィック協会が母体。
協会は1888年に設立し、2013年に125周年を迎えます。1911年の歴史家ハイラム・ビンガムと共に世界遺産マチュピチュを発見、また1985年には海洋地質学者ロバート・バラードと共にタイタニック号の残骸を発見するなど、多岐に渡る活動支援を展開しています。
ナショナル ジオグラフィック チャンネルは、それらの活動を番組にまとめ、放送しているドキュメンタリー専門の有料チャンネルです。現在世界173か国、4億3500万世帯で視聴されており、この地球と宇宙の全ての「ありのままの世界を」ご家庭にお届けします。
ナショナル ジオグラフィック チャンネルはFOXインターナショナル・チャンネルズ株式会社が運営し、スカパー!、全国のケーブルテレビおよびIPTVでご覧いただけます。

執筆者

Yasuhiro Togawa