セシリア・チャン主演の映画『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』の公開がいよいよ来週4月28日と迫って参りました。
香港映画に馴染みがない方も多いと思いますが、今年の春は空前の香港映画ブームとも言える程、多くの香港映画が連続公開されます!
4月21日(土)に『捜査官X』、4月28日(土)に『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』、5月5日(土)に『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』、5月19日(土)に『未来警察 Future X-copes』と毎週のように続々と公開される香港映画。もちろん5月以降にも多くの香港映画の公開が待機しております。

その中でも一際目に止まるタイトルが『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』!
タイトルは70年代香港映画を彷彿とさせるB級感漂う邦題となっていますが、古典文学・京劇としても有名な「楊門女将(ようもんじょしょう)」が物語の下敷きになっており、製作費13億円もの巨費を投じて作られた歴史的超大作。
しかし、2012年中国のラジー賞(金のほうき賞)で作品賞、監督賞、男優賞、女優賞4部門すべてにノミネートの快挙!
(そのうち、主演のセシリア・チャンは最も失望させられた女優賞を獲得)という真面目に作ったのにツッコまずにはいられない作品です。
本格的なカンフー・アクションやレトロチックな空気感だけでなく、『レッドクリフ』ばりの大合戦シーンに、「大映テレビ」も真っ青なジェットコースター展開やら、ジャッキー映画おなじみのNG集まで、全編ゴッタ煮感が炸裂。
まる分かりのワイヤーアクションやチープなCG演出等思わず突っ込んでしまうシーンが多数。この香港映画ブームに欠かせない作品です。
この、香港映画ブームに乗り遅れるな!!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=49977

執筆者

Yasuhiro Togawa