戦後、経済大国となった日本ですが、私たちは経済的には豊かになりましたが、幸福度は世界第3位に見合うほど高くないようです。実際去年の調査では、OECD諸国34か国の中で「安全」などが高いものの「生活満足度」については最低水準となっています。

どうしたら私たちは幸せになれるのでしょうか?5月12日(土)から渋谷アップリンク他で劇場公開されるドキュメンタリー映画『happy – しあわせを探すあなたへ』 は、幸福度の研究における世界的リーダーであるエド・ディーナー博士やリチャード・デビッドソン博士など、心理学や脳医学の世界的権威たちと共に、私たちがどのようにより充実感を得て、なおかつ健康で幸せな生活を手に入れることができるかを探求します。

●『happy』先行上映会&日本の幸福度に関するシンポジウム「日本人にとっての幸せとは何か?」
『happy – しあわせを探すあなたへ』の劇場公開に先立ち、先行上映会と幸福度に関するシンポジウムを開催します。パネリストには古川元久国家戦略担当大臣(政府における幸福度に関する研究調査を担当)、ブータン政府GNHコミッション初代首相フェロー御手洗瑞子氏、映画のメインプロデューサー、清水ハン栄治氏が参加し、いかにして幸福度の高い社会を実現できるのかディスカッションします。シンポジウムのモデレーターは長年にブータンのGNHを日本に紹介している辻信一氏です。

◆登壇者プロフィール◆

古川元久国家戦略担当大臣
1965年名古屋市生まれ。88年に東京大学を卒業。大蔵省在職中にNYコロンビア大学大学院へ留学。94年に退官し96年に民主党結党に参加。同年の衆議院議員選挙にて初当選。2009年9月に内閣官房国家戦略室長、内閣府副大臣、また2010年6月に内閣官房副長官を歴任。2011年9月の野田内閣で閣僚に就任。今年1月に国家戦略担当大臣、内閣府特命担当大臣(経済財政政策、科学技術政策)、宇宙開発担当大臣に就任。

御手洗瑞子(みたらいたまこ)
東京生まれ。東京大学経済学部卒業。経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2010年9月より1年間、ブータン政府のGNHコミッションに初代首相フェローとして勤める。主にブータン観光産業の育成に従事。内閣府『幸福度に関する研究会』委員。
著書に『ブータン、これでいいのだ』(新潮社)、日経ビジネスオンラインでは『ブータン公務員だより』を連載していた。

清水 ハン 栄治 プロフィール/映画『happy』メインプロデューサー 
メディアプロデューサー。1970年、横浜生まれの在日コリアン。
マイアミ大学MBA。サン・マイクロシステムズ、リクルート社にて事業開発を経て渡米し、『happy』のメインプロデューサーとしてベリッチ監督と共に6年の歳月をかけ、世界中のハピネスを研究する。ポジティブ心理学や世界中の瞑想法を探求し資格を取得し、現在バリ島の田舎に在住、しあわせ向上のワークショップなどを開催しながら、シンプルライフを満喫している。

辻 信一
文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人。明治学院大学教授。 「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表
数々のNGOやNPOに参加しながら、「スロ−」や「GNH」というコンセプトを軸に環境=文化運動を進める一方社会的起業であるスロービジネスにも積極的にとりくむ。著書多数。最新刊に『自然農という生き方〜いのちの道を、たんたんと」』(大月書店)、『考える絵本 しあわせ』(大月書店)。訳書に『しあわせの開発学ーーエンゲージド・ブディズム入門(ゆっくり堂)。

◆あらすじ◆
アカデミー賞ノミネート監督ロコ・ベリッチ (『ジンギス・ブルース』)が放つ、幸せをテーマにしたドキュメンタリー。 本当の幸せとは?どうしたら私たちはより幸せになれるのか?日本人プロデューサー清水ハン栄治と共に5大陸16か国を巡る4年間のロケを敢行し、心理学や脳医学の世界的権威と発見した幸福度を高める鍵とは?製作総指揮は『ナッティ・プロフェッサー』『ブルース・オールマイティ』監督のトム・シャドヤック。

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執筆者

Inoue MidoriInoue MidoriInoue Midori