二転三転する結末がどんな予測をも覆し、観るものに衝撃を与える本格サスペンス映画『顔のないスパイ』の公開を記念して、100%予測不可能、と銘打った本作の本編を途中でストップし、その後の結末を来場者が推理する、犯人あて試写会が2月17日(金)にシネマートホール(東京都・港区)で実施された。

来場者が参加できる試写会ということもあり20代から40代の男女ミステリー・サスペンスファンや映画ファンら107人で会場は満席。映画中断中の推理タイムでは、その後の“結末”を見破ろうと、悩みながら推理を楽しむ来場者の姿が多数見られた。

映画は、ワシントンで起きた上院議員殺人事件の捜査線上に浮上した死んだはずの伝説的スパイ“カシウス”を追う物語。本当にカシウスの仕業なのか、さまざまなワナが仕掛けられており、最後まで目が離せない展開になっている。

推理タイムでは、事前に配られた回答用紙にある主要登場人物7人などから選択し、どのような動機や目的だったのかなど、選択した理由を記述する。斬新なアイデアの回答も多数見られた。犯人を当てた来場者もいたが、「犯人は当たったが、動機や背景までは読めなかった。」と、映画のラスト潜む罠はほとんどの人が見破れず、予測不可能だった来場者は96%に(101名)も上った。しかし、最優秀賞に選ばれた30代男性は、背景までは当てることができなかったが、暗殺事件発生時の状況や、登場人物の利き手を細かく分析するなど、プロ顔負けの推理を披露。記念にスパイグッズが贈呈された。

参加した来場者は、「最後の最後まで、犯人がわからなかった。目が離せなかった。」「騙されてました!」「犯人が読めなかったので、ヤラレタっと思った。」と、裏をかかれた人も多く、「二転三転するストーリー展開が面白かった。」と、罠にひっかかったことを楽しんだ来場者も多くみられた。映画の満足度は有効回答数105中、94人が“面白かった”という回答で、サスペンス作品としての質の高さが、数字となって表れた格好だ。また、「HACHI/ハチ」などのイメージと正反対な、冷徹なスパイを熱演したリチャード・ギアについては、「リチャード・ギアの別の一面を見ることができた。」「アクションがすごかった。」など、危険なアクションも自ら挑んだ62歳のギアを称える声も多かった。来場した女性の多くは、好きなジャンルだから、という回答に並んで、キャストに魅かれて来場者した、と回答する人が多くみられた。

リチャード・ギアが仕掛ける、本格サスペンスアクション「顔のないスパイ」は、2月25日(土)より、新宿バルト9ほか、全国ロードショー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa