2011年4月〜6月にテレビ東京系列にて放送した連続テレビドラマ「鈴木先生」の映画化が決定しました。

「鈴木先生」は、2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富健治によるコミックをもとに、どこにでもいそうな平凡な教師が、どこにでも起こり得る問題について過剰に悩みつつ、独自の教育理論によって解決していく様を描いた、大人も楽しめる学園エンターテインメント。ドラマ放送時は、鈴木先生の常識を打ち破る考え方と次々に起こるリアルながらも衝撃的な事件に、絶賛の声を受ける一方で、困惑する視聴者も多く、低視聴率(平均視聴率2.1%関東地区/ビデオリサーチ社調べ)に苦しみました。しかし、回を追うごとに中毒者は増殖、配信やDVD 販売において好セールスを記録しました。さらには、ギャラクシー賞2011年6月度月間賞、平成23年日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組部門最優秀賞のダブル受賞を果たし、一連の現象が注目され、2011 年一番の問題作として各方面で取り上げられました。その「鈴木先生」が、今度は映画業界の常識を打ち破り、新たなモデルケースを確立すべく、劇場版として挑みます。

黒ブチ眼鏡とループタイがトレードマークの悩める国語教師・鈴木章役を演じるのは、映画初主演となる長谷川博己。
ドラマ「セカンド・バージン」で注目され、初主演ドラマとなる「鈴木先生」を経て「家政婦のミタ」で大ブレイク、現在はテレビドラマ「運命の人」「聖なる怪物たち」に出演し、2012年5月には蜷川幸雄演出による舞台「海辺のカフカ」も控えています。
昨年は「鈴木先生」と「家政婦のミタ」で2011 年の最低平均視聴率と最高平均視聴率を経験し、2012 年エランドール賞新人賞、第35 回日本アカデミー賞新人俳優賞のダブル受賞という快挙を成し遂げました。
監督はドラマ版に続き河合勇人がメガホンをとり、脚本を、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で第29回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、テレビドラマ「ゴンゾウ伝説の刑事」で第27回向田邦子賞を受賞、「相棒」シリーズをはじめ数々の話題作を手掛ける古沢良太が担当します。制作は「海猿」シリーズ、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズと大ヒット作を連発するロボット。その他、テレビドラマでも好評だったメインスタッフが集まり、再び強力タッグが実現しました。これまでの学園モノの概念を覆す、全く新しい<究極の学園エンターテインメント>にご期待ください!

劇場版では、テレビシリ􂈞ズで取り上げられなかった
衝撃の事件が発生!どうする、鈴木先生!?

主演:長谷川博己コメント
映画化実現嬉しいです。
また同じスタッフ・キャストと共にいい作品にしたいと
思います。

監督:河合勇人(かわいはやと)コメント
世知辛い世の中、なんとなく窮屈で息苦しいと感じる今日この頃、鈴木先生ファンのみなさんお待たせいた
しました。遂に待望の映画化です!
鈴木先生と一緒に教育の力で世の中を少しでも良くできればという思いでこの作品に挑みます!
応援よろしくお願いしますm(__)m

脚本:古沢良太(こさわりょうた)コメント
実はテレビドラマ版が始動した頃すでに、映画化を目指そうと言われていました。
第一話放送の翌日、視聴率を知って、ァ映画化はなくなった、と僕は確信しました。
ところがこのチームは、高視聴率ドラマが映画化される、という常識を打ち破ってきました。
鈴木先生ファンの皆さん、ともにこの暴挙を快挙に変えましょう。

プロデューサー:山鹿達也(やまがたつや)コメント
「新しい学園ドラマに挑戦しよう」と昨年4月クールに月曜22時枠の連続ドラマで放送しましたが、枠の認知度が広がらず、平均視聴率2.1%と大苦戦をしました。しかし、ギャラクシー賞6月月間賞、日本民間放送連盟賞で最優秀賞を頂きました。まさに「視聴率」より「視聴質」を評価して頂けたということで、大変光栄に思います。
蜷川幸雄さんの舞台や「セカンドバージン」で注目を集めていた長谷川博己さんを初主演に迎え、メガネとループタイ姿の平凡な教師が、もがき苦悩しながら、生徒たちにぶつかっていく鈴木先生を演じる長谷川さんは、ご自身も言ってましたが、まさにハマり役でした。
もともと映画化を目指していた企画でしたが、長谷川さんのその後の輝ける人気と数々の受賞、ドラマのDVD売上やネット配信などの好調を追い風に、映画化が実現しました。
長谷川さんは、舞台で培った安定感のある演技力とどんな役にも柔軟に対応できる瞬発力と忍耐力、そしてなによりも世の女性陣を虜にしてやまない透明感と真摯な眼差しが、最大の魅力。
映画では、そんな長谷川さんの魅力を最大限に発揮するストーリーを用意しています。必ず、長谷川さんの代表作になることでしょう。
また今回、テレビ版のキャスト、スタッフが再集結し、映画界に新たに挑戦をします。テレビでも映画でも一番問われているのは、「質」だと思います。
テレビ版、漫画原作ファンを良い意味で裏切りつつ、また映画で初めて「鈴木先生」をご覧になる人々の心に突き刺さり、10年、20年と記憶に残る作品に仕上がると確信しています。
2012年もハセヒロ旋風が巻き起こること間違いなし!どうぞご期待ください!

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執筆者

Yasuhiro Togawa