2012年4月28日(土)よりロードショーとなります映画『わが母の記』。
国民的作家・井上靖が45年前に綴った小説「わが母の記」3部作を元に、
『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が、“人を愛し続けることの
素晴らしさ”、“生きることの喜び”を描く感動作です。

そしてこの度、元々は講談社文芸文庫より発売されておりました
「わが母の記—花の下・月の光・雪の面—」を底本とし、
映画の特別仕様のオビが付いた文庫版が、講談社文庫より3月15日(木)より
発売されることになりました。

■書籍について

<書籍概要>
講談社文庫
「わが母の記」著者: 井上靖
発行年月日:2012年3月15日(木)
サイズ:A6判
ページ数:208ページ
定価(税込):500円

<内容について>
枯葉ほどの軽さの肉体、毀(こわ)れた頭。歩んで来た長い人生を端から
少しずつ消しゴムで消して行く母——老耄(ろうもう)の母の姿を
愛惜をこめて静謐な語り口で綴り、昭和の文豪の家庭人としての一面をも
映し出す珠玉の三部作。モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ
受賞ほか、世界を感動に包んだ傑作映画の原作。

※本書は、1997年7月刊、講談社文芸文庫
「わが母の記—花の下・月の光・雪の面—」を底本としました。

■原作:井上靖について

1907年、北海道旭川生まれ。父の任地転換により、幼少時から静岡県の
湯ケ島で育てられた。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。
1950年(昭和25年)に「闘牛」で芥川賞を受賞。1951年(昭和26年)に
同社を退社して以降、次々と名作を生み出す。

「天平の甍」での芸術選奨文部大臣賞(1958年)、「氷壁」などの作品により
芸術院賞(1959年)、「おろしや国酔夢譚」での新潮社第1回日本文学大賞
(1969年)、「孔子」での野間文芸賞(1989年)など、受賞作多数。
1976年に文化勲章を受章。1991年、逝去。享年84歳。数々の作品が
ドラマ化・映画化されている。2011年は没後20年となる。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa