生誕百年 今井正監督特集を下記のスケジュールにて開催!

3月31日(土)〜5月4日(金)

■今井正監督
1912年1月8日、渋谷区生まれ。私立芝中学・水戸高校(現・茨城大学)。マルクス主義と映画に関心を持つ。その後東京帝国大学に進み左翼運動に関わり検挙歴数回。1935年大学中退後、現・東宝であるJ.Oスタヂオ入社。2年目監督へ昇進『沼津兵学校』(1939年公開)でデビュー。戦中は、戦意高揚映画を製作。『望楼の決死隊』(1943年)で注目を浴びるが、後年に「私の犯した最も大きな誤り」と言いあらわし、戦後は一転し民主主義啓蒙映画を製作、「青い山脈」「また逢う日まで」が高い評価を得て大ヒット。東宝争議で共産党員の今井は追放されなかったが、解雇された山本薩夫、亀井文夫らと私財を投げ打って独立プロを設立。レッドパージにより仕事がないしばらくは廃品回収で生計を立てていた時期もあった。しかし「にごりえ」「ここに泉あり」「真昼の暗黒」「キクとイサム」「米」「純愛物語」など自由な表現で制作された作品は、抒情溢れるヒューマンドラマや、差別、貧困、反戦などの社会派ドラマ、時代劇と幅広く、日本国内外で受賞歴多く高い評価を得る。

本特集第二部は山本薩夫、吉村公三郎両監督とのオムニバス映画「愛すればこそ」のニュープリント上映、女優・杉葉子さん、香川京子さんをお招きしてのトークショーを実施、多くの傑作を世に送り出した巨匠・今井正監督の功績を振り返る。

スペシャルトークショー
4/8(日)14:00〜
女優・杉 葉子さん
上映作品「青い山脈」「続・青い山脈」

4/29(日)14:00〜
女優・香川 京子さん
上映作品「ひめゆりの塔」「愛すればこそ」

トークショー前売券:1,300円/ぴあリザーブシート1,700円(Pコード:559-412)

Schedule(2本立て)
3/31(土)〜4/4(水)「山びこ学校」「ここに泉あり」
4/5(木)〜4/9(月)「青い山脈」「続・青い山脈」
4/10(火)〜4/14(土)「戦争と青春」「小林多喜二」
4/15(日)〜4/19(木)「越後つついし親不知」「武士道残酷物語」
4/20(金)〜4/24(火)「婉という女」「あにいもうと」
4/25(水)〜4/28(土)「砂糖菓子が壊れるとき」「不信のとき」
4/29(日)〜5/4(金)「ひめゆりの塔」「愛すればこそ」

当日料金:1,300円/シニア1,000

執筆者

Yasuhiro Togawa