来る2012年に日本最古の映画会社である日活が100周年を迎えます。数多あるライブラリーの中から、後の100年まで残したい1本として、日活及び川島雄三監督の代表作である『幕末太陽傳』をデジタル修復版として新たに完成させ、12月23日(金・祝)より劇場公開する運びとなりました。

10月1日より開催されたN.Y.映画祭では”Velvet Bullets and Steel Kisses: Celebrating the Nikkatsu Centennia”(ベルベットの銃弾、鋼のキス:日活100周年を祝して)と題された37作品にも及ぶ大々的な特集上映が行われ、本作は長谷部安春監督の『縄張(シマ)はもらった』とともに同特集のオープニングを飾り、「もう一度観たい!」という声も上がるほどの盛況振りでした。この特集上映は今後、ナント三大陸映画祭、シネマテーク・フランセーズと世界を巡回し来年夏に日本に凱旋帰国する予定です。また、本年度のTOKYO FILMeXでは「限定!川島パラダイス♪」と題された『幕末太陽傳』以前の川島雄三監督特集も英字幕付ニュープリントで上映されます。

そこで、本作も言葉の壁に捉われることなく多くの方々に見ていただきたいと思い、限定で英語字幕版の上映を行うことを決定いたしました。

<『幕末太陽傳 デジタル修復版』英語字幕版上映概要>

英語タイトル「The Sun in the Last Days of the Shogunate」
実施劇場 : テアトル新宿
上映日時 : 毎週金曜日最終回(18:30)

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執筆者

Yasuhiro Togawa