この度、2011年12月23日(金)より、シアター・イメージフォラームにて『ルルドの泉で』を公開することとなりました。

なぜ彼女に“奇蹟”は起こったのか——
“ルルドの奇蹟”をめぐり交錯する、不穏な人間模様に鋭く切り込んだサスペンスフルドラマ
不治の病により車椅子生活を送るクリスティーヌは、「奇蹟の水が湧き出る」として知られるルルドの泉への旅に参加する。そこには精神的・身体的な癒しを求め、“ルルドの奇跡”を祈る多くの人々が集まっていた。そんな中、クリスティーヌに“奇蹟”が起こる。車椅子から解放され、歩けるようになったのだ。「普通の女性」として生きる喜びを実感するクリスティーヌだったが、彼女に起こったその“奇蹟”は、周囲の人間の羨望や嫉妬という様々な感情を招くことになる・・・。
フランス南西部のピレネー山脈のふもとに位置し、「マリア出現の地」「奇蹟の水が湧き出る泉」で知られ、年間600万人もが訪れる世界最大の巡礼地ルルド。本作は、聖なるその地で“ある女性に起こった奇蹟”と“それを目の当たりにした人々”との間で繰り広げられる人間模様をサスペンスタッチに描いた作品です。監督&脚本はオーストリアの女流監督ジェシカ・ハウスナー。学生時代に鬼才M・ハネケ監督に師事して磨かれた、その鋭い観察眼と圧倒的ビジュアルセンスで鮮烈な世界観を作り上げました。主演には、『サガン-悲しみよ、こんにちは-』や『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』などで知られるフランスを代表する女優シルヴィー・テステュー。 車椅子生活から一変、“奇蹟”に選ばれた人として好奇の目にさらされる難解な役どころを抑制を効かせながら好演しています。その他、レア・セドゥやブリュノ・トデスキーニといった名バイプレイヤーたちが本作に深い味わいを添えています。ヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界的に高い評価を得ている本作が待望の日本公開!

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執筆者

Yasuhiro Togawa