今秋は、偶然にも立て続けにビートルズ関連の映画が3 本劇場公開される。ジョン・レノン、ジョージ・ハリソンに続き、今年最大の話題作であるポール・マッカートニーのドキュメンタリーがトリを飾るとあって、いつもにも増して、ビートルズを取り巻く状況が慌ただしい。また、ポール自身も10 月9 日に再婚したばかり。さらに料理のレシピ本も出版するなど、69歳となった今もその活動は留まることはなく、本作の世界的な公開と相まって、大きな話題となっている。

もう一度、歌の力を信じるために。
2001.9.11−アメリカ同時多発テロが起こったとき、ポールマッカートニーはニューヨークの空港にいた。その約1 ケ月後、自身の提唱で一大ベネフィット・ライヴ・イベント「コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ」が開催され、超豪華アーティストが集結!「大切な人を失って平気でいられるはずがない」と、テロの傷跡に胸を痛め、自分にできることは何かを自問自答した彼が信じたものは「音楽の力」だった。コンサートまでの道のりと、当日のライブの模様、そしてバックステージに密着したドキュメンタリー。

超豪華アーティストが競演したスペシャル・イベントのバックステージ・パスをあなたに。
本作ではその代表的パフォーマンスの他に、リハーサルやバックステージの様子も収録。共演者のミック・ジャガー、キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、ジェイムス・テイラーなどの他、ビル・クリントン元大統領、ハリソン・フォード、レオナルド・ディカプリオ、シェリル・クロウ、ジム・キャリーなどとのやり取りも収録されている。

12 月9 日(金)より、TOHO シネマズ六本木ヒルズ他、全国順次公開

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執筆者

Yasuhiro Togawa