安藤モモ子の初の書き下ろし長編小説『0.5ミリ』が10月27日に幻冬舎より刊行されます。
本人が魂を込めて書き下ろした一冊で来年には映画化も予定しております。
            
赤は血の色、生きるという色。

あらすじ 
肉親もなく、流産をし、一生子供を産めなくなったサワは、介護ヘルパーとして老人とかかわることで、孤独を埋めようとしていた。「おじいちゃんと一緒に寝てあげて欲しいの」。派遣先の家族からの頼みごとを断れず、老人と添い寝をすることになったサワは、その夜思いがけない事件に巻き込まれ、職を失う。無一文になった彼女が日々の生活を営むために取った行動。それは、町で見知らぬ老人に声をかけ、無理やり世話をし、同居することだった。

書評家・豊?由美さんも絶賛!!
しっかり生きるということ、きっちり死ぬということ。
その意味を、さすらいのヘルパー・サワちゃんに教えてもらいました。
映画監督・安藤モモ子の中には、こんなにも優しくて凛々しい小説が育っていたんですね。
産みおとしてくれて、ありがとう。
——豊?由美(書評家)

安藤モモ子(あんどう ももこ): 1982年生まれ。ロンドン大学芸術学部を次席で卒業。その後ニューヨーク大学で映画作りを学ぶ。帰国後、奥田瑛二監督、行定勲監督等の助監督を務める。2010年、監督・脚本を務めた「カケラ」でデビュー。同作はロンドンICAと東京で同時公開された。執筆やアートディレクター等多岐にわたり活動。本作品で小説デビューとなる。

執筆者

Yasuhiro Togawa