最強のインディペンデント作家を育成する場として、1997年よりスタートした映画美学校。今年のノンフィクション講座は東日本大震災をテーマに、ドキュメンタリーの方法論が生まれる可能性を、全6回の講義を通して追います。

ノンフィクション講座2011-2012 「被災地へのまなざし。」

2011年3月11日の東日本大震災、福島第一原子力発電所爆発事故の被災地の記録が、映像、写真を含め、数多く発表されている。869年5月26日(旧暦)に起きた同規模の貞観地震の記録は『日本三代実録』(901年)に残されている。その記録は文字数にしてたった「126字」である。それに比して今日の膨大な記録のどれほどが1000年の時空を超えて生き残るだろうか、などと考えてしまう。記録のうち、電気エネルギーがなければ見る(聴く/開く)ことができないものは永遠ではないかもしれない…。2011年から12年にかけてのこの講座では、「被災地へのまなざし」をテーマにしたい。「記録なければ事実なし」は故・土本典昭の口癖だった。故・佐藤真は「ドキュメンタリーとは世界のあり方を批判的にうけとめるための映像表現である」と定義した。森達也は「ドキュメンタリーは監督という主体が呈示する現実へのメタファー(暗喩)なのだ」と言う。
さて、被災地という非常に特殊な現実に取材し、撮影し、編集し、創造された表現から、新しいドキュメンタリーの方法論が生まれる可能性はあるだろうか?人間の「まなざし」に深みを与えることができるのだろうか?実際に被災地に関わるゲスト講師6人を迎え、秘蔵映像を参考上映させていただきながら、じっくりと考えてみたい。

主任講師:代島治彦

日程:2011/10/21(金)〜2012/5/23(金)【全6回/19:00〜】
会場:映画美学校 (渋谷区円山町1-5 渋谷KINOHAUS)
主任講師:代島治彦(映像プロデューサー/ディレクター)
ゲスト講師:10/21(金)河瀬直美(映画作家)
      12/7(水)森達也(作家/映像作家)
      1/18(水)雨宮処凛(作家)
      2/29(水)大友良英(音楽家)
      4/25(水)池谷薫(ドキュメンタリー映画作家)
      5/23(水)青池憲司(ドキュメンタリー映画作家)
※先着申し込み順(30名) ※受講料18000円(税込)

☞申し込み方法などは映画美学校HP:http://www.eigabigakkou.com/ へ!!

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa