ティ・ジョイ配給により日本では初夏に全国公開される『白磁の人』(仮題)の正式タイトルが、『道〜白磁の人〜』に決定致しました。本作はアマゾンラテルナ制作により7月29日よりクランクイン、約一ヶ月に渡る韓国ロケを経て、9月10日に山梨県北杜市にてクランクアップしました。

【今、知るべき日本人がここいる。1914年に23歳で朝鮮半島に渡り、
植民地時代に民族の壁を越えて活躍した歴史的人物「浅川巧」!】

映画『道〜白磁の人〜』は浅川巧の人生を記した小説「白磁の人」(江宮隆之著)を映画化するものです。浅川巧は1891年に山梨県で生まれ、23歳の時に朝鮮半島に渡りました。40歳で惜別の死を迎えるまで、林業技手として山林の緑化復元に貢献し、白磁に代表される朝鮮工芸の美しさを伝え守り、民芸運動の祖である柳宗悦に多大な影響を与えました。そして植民地時代の差別意識に影響を受けることなく、民族の壁を越えて朝鮮人と深い友情を育み、私財を与えて貧しい子供達を学校に行かせました。浅川巧の心は当時の朝鮮人に尊敬され、葬儀の際には追悼する朝鮮の人々が競って彼の棺を運びました。彼のお墓は今もソウル市忘憂里(マンウリ)の共同墓地にあり、韓国の人々によって大切に守られ続けています。

【日韓関係に今も影を落とすあの時代に、日本映画が初めて挑む!
そしてKOFICの支援を受けて製作される初めての日本映画に!!】

本作の主演である浅川巧役には、幅広い役柄を確実にこなす演技力に定評があり、新ドラマ「南極大陸」への出演や舞台「オーデュボンの祈り」の主演などが話題の吉沢悠。浅川巧と民族の壁を越えて友情を育む親友・李青林役には、「華麗なる遺産」「朱蒙 チュモン」「トンイ」など、視聴率の帝王と呼ばれる演技派俳優ペ・スビン。『光の雨』『禅 ZEN』『BOX 袴田事件 命とは』などで時代に警鐘を鳴らし続ける高橋伴明監督のもと、制作は日韓共同のスタッフ体制により敢行されました。これまでタブー視され、映像化されることのなかった日本統治時代の朝鮮半島を真正面から描くために、ロケーションにはハプチョンやブアンにある韓国有数のオープンセットを使用、そのような製作内容が評価され、外国映画としては初めてとなるKOFIC(韓国映画振興委員会)の支援が内定しました。VFX制作や編集・録音などの仕上げ作業も、韓国でトップクオリティを誇るポストプロダクションカンパニー、
CJ Powercastの制作協力のもと、すべて韓国で実施されます。

【ティ・ジョイによる本格的なボーダレス・ディストリビューション戦略
始動!日韓合わせて200館の公開を目指す!!】

本作は日本だけではなく、韓国でもティ・ジョイによる直接配給で公開されます。子会社であり本作の制作会社でもあるアマゾンラテルナとCJE&Mによる合弁会社、CJ Entertainment Japanの設立から始まり、様々な形で日韓エンターテインメント産業の架け橋として貢献し続けるティ・ジョイ。その、アジアを基軸としたグローバル戦略が映画『道〜白磁の人〜』として実を結び、国境を越える配給体制を実現しました。ティ・ジョイでは本作を、日韓関係の過去を見据え、現在と未来を見直す重要な作品とポジショニングし、幅広い年代の方々にご覧頂くために、日本で100館、韓国で100館の合計200館規模での公開を目指します。

監督:高橋伴明 脚本:林民夫 原作:江宮隆之 (「白磁の人」河出書房新社 刊)
製作総指揮:長坂紘司 エグゼクティブ・プロデューサー:與田尚志/倉内均 
プロデューサー:紀伊宗之/小川勝広
製作:小説「白磁の人」映画製作委員会/「道〜白磁の人〜」フィルムパートナーズ  
制作:アマゾンラテルナ 制作協力:CJ Powercast  配給:ティ・ジョイ  宣伝:ヨアケ/プレシディオ 
助成:文化芸術振興費補助金 助成自治体:山梨県(予定)/北杜市  

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執筆者

Yasuhiro Togawa