本作は、音楽を、キリンのCMソング「Passion」を手掛けた、ニック・ウッドが手掛けたことでも話題となっています。
「Passion」は、2002年リリース。
サッカー日本代表チームの映像を使用したキリンのCMで使用されると、瞬く間に、日本代表応援ソングとして広く親しまれるようになり、オリコンインターナショナルチャートで1位を記録する大ヒットとなりました。

そのニック・ウッドを音楽に起用したのは、本作の製作総指揮の阿部秀司。
多くのCMソングを手掛けていたニック・ウッドといつか仕事がしてみたいと考えていた矢先、本作の企画が決まり、本作にはヨーロッパ的なテイストをイメージしていたこともあり、起用を決定。
「富山を舞台にした日本の物語に、海外のアーティストがどんな音楽をつけるのか」ということへの興味も起用の大きな理由です。

ニック・ウッドは、20年前に旅行で来日。
日本をとても気に入り、再び来日し、以来、自身が設立した音楽制作会社「Syn」のベースを東京に移して活動。

やがて、中森明菜や吉川晃二といった日本人アーティストにも楽曲提供をするようになり、前述の「Passion 」を始めとする数々のCMソング、映画音楽等を手掛け、着々と音楽家としての実績を日本で築いてきました。

一方で、サイモン・ル・ボンやジュリアン・レノン、あるいは、映画監督ヴィム・ベンダースといった多くの海外アーティストとも共に作品制作を行っています。

3月11日の東日本大震災の際も、帰国してしまう外国人が多い中、「こんな時だからこそ、日本がどうこの危機を乗り越えるのかを共に考えていきたい」という思いから日本にとどまった、親日家でもあります。

本作の音楽を担当することになり、初めて富山を訪れたニック・ウッドは、日本にはまだまだ知らない魅力ある町があると再認識。
路面電車のある町並み、山のある風景をイギリスの片田舎の風景に重ね合わせたといいます。
また、音楽制作の現場では、海外のミュージシャンも起用。
LAと東京のスタジオを繋いで録音作業をするなど、インターナショナルな制作現場となりました。

そんな本作の音楽のオリジナル・サウンドトラックが、11月9日に、SHOCHIKU RECORDSよりリリースが決定しました!
映画公開に先駆け、音楽で「RAILWAYS」の世界が楽しめます!

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■ニック・ウッド(Nick Wood)

1964年、英国リバプール出身。19歳の時にヴァージン・レコードと契約以来、
作曲、制作を行う。

学生時代には、ナオミ・キャンベルやケイト・モスといった
元祖スーパーモデル達と共に活躍していたヤスミン・ル・ボンと
ルームシェアをしていた。
それがきっかけで、後にヤスミンの夫となるサイモン・ル・ボンと出会い、
一緒に音楽制作活動を開始し、デュラン・デュランのアルバムなどにも
参加しました。1988年、ロンドンにてサイモン・ル・ボンと共に、
サイモン、ヤスミン、ニックの頭文字を取った音楽制作会社「Syn」を設立。
その3年後に東京に拠点を移した。

音楽製作会社Syn HP:http://www.syn.co.jp/

手掛けたCMソングは1000曲を超え、2002年にリリースされた
シングル『Passion』はキリンのCMソングとなり、
オリコンインターナショナルチャートで1位を記録。
映画のサウンドトラックも数多く手掛け、代表作に
『Dream Island』(’91 ヴィム・ベンダース監督)、『13階段』
(’03 長澤雅彦監督)などがある。
最近の主な活動としては、TBS「NEWS23 X」や、日清ラ王「麺国志登場」篇、
洋服の青山「Take Blue」のCMなどの音楽を手掛けている。

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■オリジナル・サウンドトラック 商品情報

RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
オリジナル・サウンドトラック
音楽:Nick Wood
発売元 SHOCHIKU RECORDS
販売元 Sony Music Distribution(Japan) Inc.
製品番号 SOST-1003
価格 2,500円

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執筆者

Yasuhiro Togawa