早くに両親を亡くしたアキオは、孤児院に入れられるが、どこも長続きせず、脱走を繰り返したあげく、ついに感化院送りになる。
時は、昭和18年。忍び寄る戦争の影が彼を流転と放浪へと導いていく。空腹な彼に菓子パンをくれた遠山刑事、感化院のホワイトサタン、養母となったフサノばあさん、映画館のトミ子さん、旅回りの一座の面々……。いろんな出会いと別れの中で、彼の希望の光となったのは、感化院の陽子先生が教えてくれた歌「お菓子と娘」だった。
つらくてもお菓子のことを考えたり、「お菓子と娘」を口ずさんだりすれば、不思議と生きる力が湧いてくるのだった……

この度、第20回金鶏百花映画祭・国際部門コンペティション作品、ハワイ国際映画祭2011、釜山国際映画祭2011などの出品が決定しました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa