イタリアで開催中の第68回ベネチア国際映画祭で、メインコンペ(Venezia68)作品を上回る斬新性と先鋭性のある作品を集めて競われるオリゾンティ・コンペティション部門に参加している塚本晋也監督最新作『KOTOKO』(配給:マコトヤ)が、9月8日21時(現地時間)より、公式上映が行われ、ワールドプレミアされました。
『KOTOKO』は、けんめに生きようともがくひとりの女性を描いた人間ドラマ。震災直後にクランクインし、DCPは映画祭開幕後に完成し、その一部は塚本自身が持ち込んだ。
上映が終わると、1階席も2階席も埋め尽くした総立ちの観客からの拍手が、15分以上も続き、塚本が「この映画は、Coccoさんがいたから作れたんです」と観客に語りかけるとさらに強まり、塚本が退席してもなお、鳴りやむことがなかった。観客は、「すばらしい」「最高」「信じられない」「一言では言い表せない」。
明9月9日は、2回目の公式上映に引き続き、11時より(現地時間)、公式記者会見が予定されている。
日本公開は2012年予定、マコトヤ配給。

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執筆者

Yasuhiro Togawa