国内にとどまらず、ヨーロッパ、アジア、ロシアや南米など世界中にファンを持つ『ベルセルク』が遂に映画かされます。連載20年以上に及ぶ長大な物語全てを映像化する壮大なサーガプロジェクトのはじまりとして、ファンの間で最も人気が高く、最もドラマチックな展開を見せる“黄金時代篇”を3部作構成で映画化。
そしてファンの間でも誰が声優を担当するのかがネット上で話題になっていた『ベルセルク』で最も重要な登場人物“ガッツ・グリフィス・キャスカ”の声優が遂に決定した。
各キャストのコメントとプロフィールは下記になります。

■ガッツ役:岩永洋昭氏
【コメント】 僕自身、本格的な声の仕事は初めてにもかかわらず、今回『ベルセルク』という素晴らしい作品の、しかもガッツ役という勿体ない程のポジションを頂いて、物凄いプレッシャーを感じています…………が、それを楽しむ位の勢いで、『ガッツといえば岩永洋昭』と言われるよう、精一杯頑張りたいと思っています。
【プロフィール】代表作:「トミカヒーロー レスキューフォース」石黒隊長役・「もやしもん」レギュラー・「仮面ライダーオーズ」伊達明(仮面ライダーバース)役TV・映画・舞台で活躍中。

■グリフィス役:櫻井孝宏氏
【コメント】あの「ベルセルク」に出演出来るとは思ってもみませんでした。大作の大役なのでプレッシャーもありますが、精一杯、グリフィスを全うしたいです。是非、劇場に足を運んで下さい!!
【プロフィール】81プロデュース所属。代表作として『トリコ』(ココ役)、『ファイ・ブレイン 神のパズル』(ルーク・盤城・クロスフィールド役)、『コードギアス 反逆のルルーシュ』(枢木スザク役)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(松雪集役)など。

■キャスカ役:行成とあ氏
【コメント】ずっと大好きだった作品なので、オーディションで作中のセリフを言える事自体に感動していました。決まった日の事は、あまりに嬉しすぎてよく覚えていません。キャスカの想いを、生きた言葉で紡いでいきたいです。素敵な巡り合わせに感謝しています!
【プロフィール】長崎県出身。『グレイズ・アナトミー6』(リード役)、『恋愛マニュアル〜まだ結婚したい女〜』(キム・ブギ)、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』(ルーシー役、10月9日放送開始) など実写吹き替え作品が多数。アニメ作品として『NARUTO-ナルト-疾風伝』(アカネ役)なども。

■原作:三浦建太郎
 【コメント】まさか再び映像化の機会に恵まれるとは思ってもみませんでした。昔のアニメ化では、「ベルセルク」という作品が、世間で認知されるきっかけを頂きました。あれから14年、今回のアニメで求められることは、映画としての、ファンの皆様のみならず、多くの方が納得のいく完成度だと思います。14年前は私の技量もつたなく、連載を続けるだけで必死でした(つっこむなよ!)。おまけに、あの頃の日本にはamazonも無く、ネットもほとんど無い時代で、甲冑や中世ヨーロッパの史料を、いち新人マンガ家が手に入れる術はほぼ皆無でした。映画「エクスカリバー」のパンフレットをボロボロになるまで使ったものです。
 時は流れ、現代は情報化時代、しかもCG技術もある! 今回の映画では、昔の私が望んでもかなえられなかった以上の映像を目にすることが出来ると確信しています。そして、制作には職人肌で知られるSTUDIO4℃。幾度か現場に足を運び、窪岡監督をはじめスタッフの方々の仕事に対する常軌を逸するこだわりぶりを見るにつけ、「この人達、頭がおかしい(ハート)」と信頼を深める一方、あとは完成するまで誰も過労死しないことを祈るばかりです。
 
■監督:窪岡俊之
【コメント】「手加減をしない」「原作が求める方向に背中を押す」「リアルな中世世界を構築する」・・・これらを目標にがんばっております。スタッフの熱意もあって、なにやらすごいものが出来つつあります。乞う御期待。
【プロフィール】アニメーター・演出家。『バットマン・ゴッサムナイト』(第5話監督)、『Genius Party 上海大竜』(絵コンテ・演出)、『巌窟王』(絵コンテ・演出)、『アイドルマスター』 (キャラクター原案)等、活躍は多岐に渡る。

■脚本:大河内一楼
【コメント】世界に通用する骨太な原作だと思いました。その芯の強さ、熱さをどう間引かずに映画という枠に収めるか。難しい仕事でしたが、作品に実直な監督をはじめとするスタッフのおかげで前に進むことができました。ぜひ見ていただきたいです。劇場でお待ちしています!
【プロフィール】脚本家。主な作品に「∀ガンダム」「機動天使エンジェリックレイヤー」「あずまんが大王」「OVERMANキングゲイナー」「プラネテス」「魔法先生ネギま!」「交響詩篇エウレカセブン」「ブレイブストーリー」「コードギアス 反逆のルルーシュ」「シゴフミ」がある。

■キャラクターデザイン・総作画監督:恩田尚之
【コメント】三浦先生の絵をアニメで再構築することは大変難しく、原作を睨みつつ自分なりのアレンジも加え、どのキャラも悩みながら描きました。特にキャスカはリアル路線を採りつつも可愛らしさをいかに残すか…と、かなり苦労しました。皆さんに綺麗な絵を見ていただくため、日々頑張っています。よろしくお願いします!
【プロフィール】アニメーター。「機動戦士Ζガンダム」(作画監督)、「魔界都市新宿」(作画監督)、「GANTZ」(キャラクターデザイン・総作画監督)、「エルゴプラクシー」(キャラクターデザイン・作画監督)、「ブラスレイター」(キャラクターデザイン・総作画監督)、「いばらの王」(総作画監督)

■アニメーションディレクター:岩瀧智
【コメント】リアルなアクションを描くべく実際の西洋剣術の動きを採り入れるなど、試行錯誤の連続でした。派手なアクションはもちろん、細部まで描かれたキャラの人間らしい挙動にも注目して下さい。そしてガッツはアニメーションならではの演出も加味し、原作そのままのパワー溢れるガッツを追求しています。ご期待ください!
【プロフィール】アニメーター。「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」(メカ作画監督)、「ぱにぽにだっしゅ!」(作画監督)、「ゴーストハント」(キャラクターデザイン・総作画監督)、「とある魔術の禁書目録」(プロップデザイン・絵コンテ・作画監督)

■美術監督:竹田悠介
【コメント】原作は大変な超大作です。その原作の最も核となるエピソードの映像化のため、長い準備期間を経て映像制作に取りかかりました。今回、複数の美術監督が参加されていますので、美術的にも充実した作品になりそうです。
【プロフィール】美術監督。2005年に背景スタジオ「Bamboo」を設立。代表作として『攻殻機動隊S.A.C. SSS』『精霊の守り人』『true tears』『東のエデン』『君に届け』『.hack//Quantum』『レイトン教授と永遠の歌姫』『世紀末オカルト学院』などがある。

■美術監督:中村豪希
【コメント】TVシリーズの時にも関わらせて頂いていまして、あれから十数年経ち、今回の劇場作品では美術監督として携わることになり不思議な縁を感じます。当時から作品の魅力に惹かれてモチベーション高くやれていましたので、また気持ちも新たに向かっております。是非楽しみにお待ちください。
【プロフィール】背景美術を担当。代表作として『ねこぢる草』(美術監督)、『スチームボーイ』(背景)、『イノセンス』(背景)、『鉄コン筋クリート』(背景)、『いばらの王-King of Thorn-』 (美術監督)などがある。

■美術設定:有田満弘
【コメント】甲冑、馬具、城塞、街など可能な限りそれらの歴史や成り立ちまで遡りつつ、舞台装置としての演出意図も織り交ぜ設定することを心掛けました。リアルとファンタジーの境界で繰り広げられる大活劇に翻弄される事必至!
【プロフィール】フリーランスのイラストレーター。書籍『ガフールの勇者たち』『武器甲冑図鑑』『城』『騎士団』、ゲーム『Final Fantasy XI』(公式サイト内コンテンツ)、データカードダス『仮面ライダーバトルガンバライド』(キービジュアル)、『ポケモンカードゲーム』(カードイラスト)など多分野で活躍。

■世界観監修:岩尾賢一
【コメント】原作の持つ圧倒的なキャラクターの存在感、匂いたつような空気感を出すため、城砦の構造から兵士の食事まで徹底的にこだわりたい、という友人・窪岡の熱意を受け、ファンタジー作品としてはやり過ぎなほど細部にわたる提案をさせていただきました。特に各装甲のつながり、ギャンベゾン(胴衣)への着装法など徹底的にこだわった甲冑は、動画になっても嘘がなく、身震いする存在感があります。血と鋼のダークな世界に酔いしれてください!
【プロフィール】中世西欧史実践研究会アヴァロン広報、歴史創作再現協会SCA会員、ゲームクリエイター/シナリオライター。『バイオハザード』『アインハンダー』『パラサイトイヴ2』『ファイナルファンタジーXI』『ファイナルファンタジーXIV』など多数のゲーム作品の世界設定などを担当。

■西洋剣術指導:ジェイ・ノイズ(Jay Noyes)
【コメント】一緒に仕事ができたことはスリルであり、とても光栄でした。初めて日本で『ベルセルク』を読んだ時、マンガで西洋の鎧騎士団の姿を表現しようとしていることにとても感銘を受けました。オリジナルの『ベルセルク』が持つファンタジー性を残しながらも、本物の西洋剣術の技を表現するのは楽しい挑戦でした。
【プロフィール】キャッスル・ティンタジェル代表。中世西洋剣術講師。アメリカで中世剣術愛好会(SCA)に参加し、のちに日本で西洋甲冑愛好会「Avalon」を設立。雑誌『月刊秘伝』、書籍『動くポーズ集5』、ゲーム『ファイナルファンタジーXII』(モーションキャプチャー参加)など多方面で活動する。現在はカルチャースクール「キャッスル・ティンタジェル」を設立し中世西洋剣術の普及に努めている。

2012年、史上最強のダークファンタジー『ベルセルク』シリーズ始動!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa