塚本晋也監督最新作『KOTOKO』が、第68回ベネチア国際映画祭(2011年8月31日 – 9月10日/イタリア/ http://www.labiennale.org/it/cinema/index.html )オリゾンティ部門に引続き、第36回トロント国際映画祭(2011年9月8日 – 9月18日/カナダ/ http://www.tiff.net/ )VISION部門でも正式上映されることが決定したのでお知らせします。

トロント国際映画祭は上映作品300-400、観客動員25 – 30万人をほこる映画祭。優れた作品を紹介し、選ばれ上映されること自体が価値をもつ映画祭といわれる。なかでも、審査員が“最優秀作品賞”を決めるコンペはなく、市民が投票で決める“観客賞”(『アメリ』『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』など)が、アカデミー賞作品賞の結果を予想するなど、年末のオスカー・レースのはじまりとしても注目度も高い。賞レースがないことから日本では馴染みがやや薄いが、開催規模、注目度等などから、カンヌ映画祭に次ぐ重要な映画祭とヴァラエティ誌が位置づけ、また北米最大の映画祭として、新作映画のショーケースとして役割は高い。

すでに発表されているラインナップでの今年の注目作として、マドンナ監督『W.E』、コッポラ監督『TWIXT』、キャメロン・クロウ監督『Peal Jam Twenty』など。
本作『KOTOKO』が上映されるのは、先鋭的なヴィジョンと語り口をもった作品を集めたVISON部門(VISON Section)。
塚本作品としては、浅野忠信主演『ヴィタール』に次ぐ上映となっている。

『KOTOKO』は、けんめいに生きようともがくひとりの女性を描いた人間ドラマ。主演:Cocco。共演:塚本晋也。監督:塚本晋也。製作:海獣シアター。

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執筆者

Yasuhiro Togawa