■はじめに
「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。これまで「おはなしくらべ」などの子ども映画会を過去に36回、また「映画館遠足」を5回企画して実施してきました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

夏休みまっさかり。元気いっぱい遊んでいる子どもたちも、8月の終わりが近づくに連れて、「夏休みの宿題」という大きな問題に頭を悩ませることに…。「とっくに終わらせています!」ということであればいいのですが、カレンダーとにらめっこしながら困っているお友達に、ちいがくから素敵なプレゼントです。これで夏休みの宿題も解決!

「映画」を観て読書感想文を書こう!…みんなもよく知っている名作を、短編アニメ映画で観ましょう。もちろん、ちゃんと原作は読んでみてくださいね。映画と本を比べてみる、なんていうちょっと変わった読書感想文も書けるかも! 16mmフィルムで上映します。

映画のひみつをしらべて、自由研究にしよう!…アニメーションはなぜ動いて見えるのかな?止まっている絵や人形が動き出してみえる秘密を、ソーマトロープやフェナキスティスコープといった視覚おもちゃを実際に工作して学びます。また、パソコンとビデオカメラを使ってコマ撮りアニメーションの制作にも挑戦。クラスで誰もやっていない自由研究を発表しよう!
工作で完成させた作品は持って帰ることができます。

参加費無料の事前申込制。
ぜひ、この上映会を広く知っていただくために、みなさまのご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
詳細については、担当の岡崎( eigagakkou@hotmail.co.jp )までお問い合わせください。

■開催概要
主催:ちいさなひとのえいががっこう
後援:杉並区教育委員会
協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
日時: 2011年8月28日(日) 11:00-17:00
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール (杉並区荻窪3-40-23)
    →JR中央線、地下鉄丸ノ内線「荻窪」駅南口から徒歩10分
   地図→https://www.library.city.suginami.tokyo.jp/TOSHOW/html/SHISETSU/index_01.html
料金:無料(先着30名、事前申込制)
申し込み先:中央図書館(電話:03-3391-5754)
ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
内容についてのお問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   e-mail: eigagakkou@hotmail.co.jp
  *大人だけの参加(見学、取材など)をご希望の際はあらかじめご連絡ください。

■スケジュール

※一部分だけの参加も可能です。第1部と第2部は幼稚園〜小学低学年、第3部と第4部は小学低学年〜中学年のお子様向きですが、子どもであればどなたでも参加できます。

【11:00 開始】

◎11:00
 第1部:映画で読書感想文を書こう!(1)
     短編アニメーションの上映(計 42分)
 『ごんぎつね』21分
 『こぎつねコンとこだぬきポン』21分

休憩(約15分)

◎12:00
 第2部:映画のひみつをしらべよう!(1)
     視覚おもちゃの工作で、絵が動く仕組みを学ぶ。(計 45分)
 ソーマトロープ、フェナキスティスコープ(驚き盤)を作ります。
  
お昼休憩(約 45分)
※この日に限り、視聴覚ホールでの飲食が可能です。お弁当はご持参ください。館内の他の場所での御飲食はできませんので、予めご了承ください。

◎13:30
 第3部:映画で読書感想文を書こう!(2)
     短編アニメーションの上映(計 64分)
 『鬼がくれ山のソバの花』23分
 『杜子春』21分
 『走れメロス』20分

休憩(約10分)

◎14:40
 第4部:映画のひみつをしらべよう!(2)
     コマどりアニメーションの制作(140分)
パソコンソフト「クレイタウン」とデジタルビデオカメラを使用して、子どもたちの手で簡単な短編アニメーションを制作します。完成作品はプロジェクターで上映したあと、希望者はCD-Rで持って帰ることができます。
  
 【17:00 終了予定】

■上映作品の解説

数々の名作。映画を観る前に読んでも、映画を観てから読んでもだいじょうぶ。

「ごんぎつね」
(21分/1978年/日本/東映/カラー/16mmフィルム)
ごんは、いたずらばかりしているひとりぼっちの子ぎつね。兵十が採ったうなぎを逃がしてしまう。それがきっかけで、兵十の病気のおっかさんが死んでしまったのを知り、何かと兵十に気をつかうごんだが…。
→原作:新美南吉(1913-1943)の1932年発表作品。岩波書店、講談社、小学館、ポプラ社、偕成社、金の星社、あすなろ書房、岩崎書店など多数の出版社から発行されています。

「こぎつねコンとこだぬきポン」
(21分/1988年/日本/東映/カラー/16mmフィルム)
深い谷川をはさみ狐の女の子コンと狸の男の子ポンがすんでいる。嵐で大木が倒れ橋ができて、二人は親に内緒で友だちになる。化けくらべをして遊んでいるうちお母さんが迎えにきて元へ戻る間もなくコンはポンの家へ、ポンはコンの家ヘ…。
→原作:松野正子(1935- )の1977年発表作品。童心社から出版されています。

「鬼がくれ山のソバの花」
(23分/1980年/日本/電通/カラー/16mmフィルム)
昔むかし、鬼がくれ山という山に大きな赤鬼が住んでいました。その赤鬼はソバが大好きで、腹がへるとふもとの村へおりて来ては、村人が飢きんに備えて貯えてあるソバを洗いざらい奪って食べてしまうのでした。村の少女オシノは…
→原作:木暮 正夫 (1939-2007)の1979年発表作品。国土社から出版されていましたが、いまでは絶版になっています(中央図書館に所蔵されているので貸出可能です)。

「杜子春」
(21分/1981年/日本/学研/カラー/16mmフィルム)
貧乏人から大金持へ、大金持から貧乏人へ、そして仙人になるための峨眉山や地獄での厳しい修業。数々の試練を経て、やがて杜子春は、「まずしくても人間らしく正直に暮していくことがいかに大切か」を悟っていく。
→原作:芥川龍之介(1892-1927)の1920年発表作品。新潮社、岩波書店、講談社、文藝春秋、角川書店、ポプラ社、偕成社、金の星社、教育出版など多数の出版社から発行されています。

「走れメロス」
(20分/1979年/日本/カラー/16mmフィルム)
自分の身代わりとなって暴君ディオニスに囚われの身となってくれた友を救うため、メロスは3日の期限内に戻ってくる条件の下、妹の結婚式へと向かうのだが……。友情とは何か、を考えさせてくれる物語です。
→原作:太宰治(1909-1948)の1940年発表作品。新潮社、岩波書店、講談社、集英社、角川書店、文藝春秋、ポプラ社、偕成社、金の星社など多数の出版社から発行されています。

★★ 必要な持ち物 ★★
お弁当(お家が近い方は必要ありません)
文房具(鉛筆、消しゴム、定規、ハサミ、のり、カラーペンやクレヨンなど)
コマどりアニメーションで動かしてみたいもの(第4部に参加される方のみ)
…人形や石ころ、糸くずやビー玉、何でもかまいません。「うごかないもの」が「うごきだすしゅんかん」を楽しみにしていてください。
★もちものには、お名前をかいてくださいね!

■「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?
 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに「こどもえいがかい」を36回開催してきました。
活動を開始してから6年が経ちました。これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、eigagakkou@hotmail.co.jp (岡崎)までお問い合わせください。

執筆者

Yasuhiro Togawa