このたび、第12回東京フィルメックス(11/19-11/27開催)におきまして、「相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-」と題して、相米慎二監督の特集上映を開催する運びとなりました。

 今年9月9日で没後10周年を迎える相米慎二監督(1948-2001)は、1980年『翔んだカップル』でデビュー。二作目の『セーラー服と機関銃』が大ヒットを記録し、社会現象となりました。その後も『台風クラブ』や『魚影の群れ』など、独特の長回しによる撮影スタイルで数々の名作や野心作を立て続けに発表。一躍、80年代を代表する監督となりました。
90年代に入ってからは演出に円熟味が加わり、『あ、春』ではキネマ旬報ベストテン1位に輝いた他、ベルリン映画祭でも国際批評家連盟賞を受賞するなど、国内外ともに高く評価されました。21世紀もさらなる活躍が期待されていましたが、53歳の若さで亡くなりました。

 今回の特集では残された13本の劇場公開映画すべてを上映いたします。
 また毎回の上映後にゆかりのゲストをお迎えして、相米監督についての思い出を語っていただきます。
公開当時に熱狂した映画ファンにとっても、初めて相米監督の名前を耳にする若者たちにとっても、大きなスクリーンで「相米慎二のすべて」を体験する貴重な機会。20世紀最後の20年間の日本映画を代表する、ひとりの映画監督の軌跡にご期待ください。

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         特集概要

 主催:相米組、東京フィルメックス、松竹
 名称:「相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-」
 期日:2011年11月19日(土)〜11月25日(金)
 会場:東劇
 チケット発売:2011年9月9日(金)  [相米慎二監督御命日]
        チケットぴあ、劇場窓口にて

 上映作品:全13本、一部は英語字幕付き
   『翔んだカップル』(1980年)
   『セーラー服と機関銃』(1981年)
   『ションベン・ライダー』(1982年)
   『魚影の群れ』(1983年)
   『台風クラブ』(1984年)
   『ラブホテル』(1985年)
   『雪の断章—情熱—』(1985年)
   『光る女』(1987年)
   『東京上空いらっしゃいませ』(1989年)
   『お引越し』(1992年)
   『夏の庭 The friends』(1993年)
   『あ、春』(1997年)
   『風花』(2000年)

  *毎回の上映後にはゲストをお迎えしてのトークイベントを予定しています。
   (登壇者は後日、サイトにて発表)
  以上
  http://filmex.net/news/2011/08/1980-2001–.html

* 特集上映の詳細は、下記までお問い合わせください。
* 第12回東京フィルメックスのプログラム発表は、9月中旬を予定しています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa