uこの度、2012年ロードショーとなります映画『わが母の記』が、第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定致しました。

キャストには、役所広司、樹木希林、宮崎あおい、更に監督・脚本には『盗写1/250秒』、『さらば愛しき人よ』の原田眞人。
本作の原作者、井上靖が共に過ごした家族の実話を元にした感動作です。

なお、同映画祭は、賞を競うコンペティション部門のある映画祭としては、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭に次ぐ北米最大規模の権威ある映画祭になります。近年は、立て続けに日本映画が受賞しており、日本と縁が深いと注目されている映画祭です。

■第35回モントリオール世界映画祭(Montreal World Film Festival)

【開催日程】2011年8月18日(木)〜8月28日(日)

【出品部門】ワールド・コンペティション部門

<モントリオール世界映画祭 近年の邦画受賞作品について>
・2006年『長い散歩』奥田瑛二監督(グランプリ受賞)
・2008年『おくりびと』滝田洋二郎監督(グランプリ受賞)
・2008年『誰も守っておくれない』君塚良一監督(脚本賞受賞)
・2009年『ヴィヨンの妻』根岸吉太郎監督(監督賞受賞)
・2010年『悪人』李相日監督(主演女優賞受賞)

■役所広司さん
光栄に思います。世界的な文豪井上靖さんの家族の物語を、井上さんと同郷の原田監督が思いを込めて作った『わが母の記』はきっと映画祭の観客に楽しんで頂けると信じています。

■原田眞人監督
16年前、カナダとの合作映画「栄光と狂気」の撮影で半年過ごしたモントリオールには格別の愛着があります。思い出深いモントリオールの、世界映画祭コンペ出品に興奮しています。そこでの観客との出会いが、僕の監督人生のひとつのピークになることを期待しています。

■モントリオール世界映画祭代表 セルジュ・ロジーク氏
『わが母の記』が描く、お互いの感情が何層にも秘められた、母親と息子の強い愛の物語は、きっと世界の観客の心をも、魅了することでしょう。

■古賀正喜(松竹株式会社・映像ライツ部長 ※海外映画祭出品に関する部署)
モントリオール世界映画祭は、『おくりびと』がグランプリを受賞したように、良質なドラマが出品されることが多く、また観客の年齢層が比較的高く、中高年の年齢層の方が、きちんと映画を観る姿勢が出来ているようなので、“老い”や“死”を扱った『わが母の記』は映画祭のテイストと非常にあっていたため、選ばれたのだと思います。
また今回、弊社配給作品から『アントキノイノチ』『わが母の記』の2作品が選ばれたことを、大変光栄に思います。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=49670

執筆者

Yasuhiro Togawa