『トスカーナの贋作』でジュリエット・ビノシュに初めてカンヌ国際映画祭主演女優賞をもたらしたアッバス・キアロスタミ監督が、初めてのアジア撮影の舞台に日本を選び、40歳年の離れた、60代のインテリ男と女子大生の愛の姿を描く「The End」(仮題)の製作が決定、10月下旬よりクランクインが決定しました。
つきましては、主役の60代男性をより広く一般からの公募を含めオーディションを行うこととなりました。

≪公募概要≫
「The End」(仮題)オーディション
監督: アッバス・キアロスタミ
製作: ユーロスペース
◎ 募集役柄: 還暦を過ぎたインテリ男性。20代の女子大生との恋愛にのめり込んでいく役
◎ 応募締切: 8月16日(火)必着
◎ 撮影期間(予定): 10月1日〜12月中旬
撮影場所: 東京近郊
応募要項: 下記のURLにアクセスください。
http://cinebazar-cast.com/boshu/

監督・脚本:アッバス・キアロスタミ
1940年6月22日、イランのテヘランで生まれ。『友だちのうちはどこ?』(87)『そして人生はつづく』(92)は日本で初めて劇場公開されたイラン映画だったが、キアロスタミ監督の存在、ひいてはイラン映画の質の高さが日本でも広く認知された記念すべき作品となった。続いて『クローズ・アップ』(90)、“ジギザグ道3部作”の最後を飾る『オリーブの林をぬけて』(94・カンヌ国際映画祭出品)を発表。長篇としては3年ぶりの待望の新作となった『桜桃の味』(97)は、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、次作『風が吹くまま』(99)は、ヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞し、『ABCアフリカ』(01)もその年のカンヌに特別招待され熱狂のうちに迎えられた。最新作はジュリエット・ビノシュにカンヌの主演女優賞をもたらし、日本でも今年2月に公開となり話題となった『トスカーナの贋作』。

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執筆者

Yasuhiro Togawa