今年で33回目を迎える映画祭「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」は、一昨年、昨年に続き、日本で唯一の映画機関である東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催で開催いたします(フィルムセンターでの開催は今年で3回目)。 本映画祭のメインプログラムである「PFFアワード」は、世界最大の自主制作映画のコンペティションです。今年も602本もの応募作品が集まり、そこから選びぬかれた17本の入選作品が、映画祭でお披露目となります。映画祭の最終日9月30日には、グランプリ他各賞が発表され、国内のみならず海外でも注目される新人映画監督が誕生します。 その他、ただ今、招待作品部門も、鋭意企画中です!

◆「PFFアワード2011」 602作品から厳選された17作品を上映!最終日グランプリを発表!

★ディレクター荒木啓子より、今年の傾向について…
「まず、近年感じていた「俳優陣の充実」に、驚くべきものがあります。また、DV、家庭崩壊、近親相姦など、シリアスな題材の映画化への巧みな技に息を飲むことが重なり、自主映画=無邪気な、あるいは稚拙でひとりよがりな映画、という過去のイメージはほんとうに間違っていることを改めて多くの方に知らせたくなりました。 同時に、エンターテインメントへの挑戦とその成功に感心し、一方で、実験的挑戦的な作品の増加にもときめき、ひとことではお伝えするのは難しい、誠に多彩な映画を浴びるように拝見できました。 そして、入選作品は、もし言葉にすれば、「この作品を超えた豊かな未来」がみえる、「可能性が強く匂う」映画たちなのかもしれないと思いました。」

◆第21回PFFスカラシップ作品『 恋に至る病 』 ワールドプレミア!
1984年に始まった、PFFの新人監督育成システム「PFFスカラシップ」。コンペティション部門
「PFFアワード」の入賞者によるオリジナル企画を、PFFがトータルプロデュースした最新作を御披露目します。本年は09年に『普通の恋』で審査員特別賞を受賞した木村承子監督による『恋に至る病』です! 

【第33回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)開催概要】

■会期:9月20日(火)〜30日(金) (毎週月曜休館)
■会場:東京国立近代美術館 フィルムセンター 大ホール

PFF公式ホームページ  http://pff.jp/

執筆者

Yasuhiro Togawa