来年1月全国東宝系公開の阿部寛主演・東野圭吾原作のミステリー超大作『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)』に映画界屈指の名優・中井貴一の出演が決定!!
原作は、東野圭吾の大人気ミステリー連作“加賀恭一郎シリーズ”の最新作にして、作者自身が最高傑作と認めるベストセラー。TBS日曜劇場で連続ドラマ化され、“泣ける本格ヒューマンミステリー”として絶大な支持を集めた『新参者』の続編でもある。
今回の映画で中井が演じるのは、東京・日本橋の“翼のある麒麟の像”の前でおきた殺人事件の被害者・青柳武明(あおやぎたけあき)。“大手企業の本部長”であり“ごく一般的な家庭のよき父親”であった武明が、なぜ“殺人事件の被害者”になってしまったのか…。中井貴一が、青柳武明という男の様々な顔を演じ切る。実は彼こそが、「現代社会において希薄になりつつある“人間の絆”とは何かを問う」という本作品のテーマを担う重要な人物なのである。
良き父親にみえた武明の、家族すら知らない秘密とは…?そして、胸を刺されたのに助けも呼ばず、麒麟像の前まで歩き続けて、絶命に至った本当の理由とは何なのか…?
いくつもの謎を孕む死の真相を、阿部寛=刑事・加賀恭一郎は解き明かすことができるのか…。
〜さらに、劇場版キャストを発表!〜
松坂桃李、三浦貴大、菅田将暉、劇団ひとり、竹富聖花ほか
…豪華キャスト陣がぞくぞく参加!!
重要なカギを握る人物がこの中に!?
TVドラマからのレギュラーキャスト陣=黒木メイサ、溝端淳平、田中麗奈、山?努。そして劇場版オリジナルキャスト=新垣結衣・中井貴一に加えて、さらに豪華キャストが出演!
中井演じる青柳武明の長男で父親との確執に悩む高校生・青柳悠人に松坂桃李、悠人の後輩で行方が分からない吉永に菅田将暉といった、オリコンの2011年上半期“最もブレイクした”と思う若手俳優ランキングでも上位にランクインするキャストが参加(1位・向井理、3位・溝端淳平、4位・松坂桃李、5位・菅田将暉)。そして、新垣演じる中原香織の恋人で事件の容疑者・八島冬樹に三浦貴大といった、次代を牽引する豪華若手俳優が勢揃い。さらに、悠人の中学時代の恩師・糸川に劇団ひとり、そして報道被害に混乱する青柳家の長女・青柳遥香に竹富聖花が大抜擢された。他、山?賢人や聖也といった面々も大抜擢。
TVドラマ放送時にも多彩な俳優陣の共演が話題を集めたが…劇場版でもこの『豪華すぎるキャスト』が重厚な人間ドラマを織り成し、超一級のミステリーエンターテインメントを作り上げるのである。
登場人物たちの謎の行動をすべて解き明かされるとき、真犯人が判明する!?

●中井貴一(なかいきいち)コメント
『今、家族の絆とその方向性が日本では違う方へ進んでいるのではないかと思うことが多々あります。
教育することと教養を身につけることの意味合いがずれてきているような。
教養を磨くのは学校で、
教育は家庭で行うのが大切だと僕自身は認識していますが、
今回の映画では、父と子の教育や関係性が主軸にあり、
父の威厳がとても希薄になっている昨今、伝えるべき題材であるし、
父が子にどう立ち向かえばいいのか、子は父をどう思えばいいのかを
上手く表現出来たらいいなと思ってこの役を受けさせて頂きました。

たかが映画、されど映画。
僕たち俳優が伝えていけることは、“人が人を想うことの大切さ”や、死ぬ間際になって初めてわかる“伝えるべき言葉”、またそのときまで気づけない“人間の儚さ”といったものくらい。
こういうものを永続的に伝えていくというのが使命なのかなと思います。

僕たちが演じることはそれ自体がお客様へのメッセージであり、皆様に何を感じてもらえるかが大事だと思っています。
自由に感じてもらい、それぞれがどういうふうに心に残るかを楽しんでいただけたらと願っています。』

●阿部寛(あべひろし)コメント
『自分が携わってやらせて頂いた作品が
こうやって映画になるっていうことがすごくありがたいことだし、
みなさん、一生懸命この作品に携わってやってくださったと思います。
新たにまたいろんな方と出会えて、皆さんそれぞれ本気の力を出して、この作品にぶつかってくれたこと。それがすごくうれしかった。』

●土井裕泰(のぶひろ)監督コメント
『中井さんとは、撮影前に今の日本の父親像、親子関係や家族について、沢山の話をさせていただきました。『どこにでもいる普通の父親』の思いを渾身の演技で表現していただき、このミステリーに人間ドラマとしての深い奥行きと説得力を与えて下さったと思っています。』

【中井貴一起用理由(TBS伊與田プロデューサー)】
 命をかけて伝えたいメッセージ、というものに本作のテーマを置きました。しかし、それは死ぬ瞬間でないと分からない、悲しい性(さが)とでも言うべきもの。
そのまま生きていたら伝えることができなかった、死ぬその瞬間まで気づいていなかったけれど、死を覚悟したとき初めて伝えることができること。それを命と引き換えにしてでもある人に伝えたいという思いが男にはありました。
ある地位を築いてきた、成功した男。ただ、家族に対する思いは置き去りにしてきてしまった男。彼が気づき、思いを伝えようとしたのは、皮肉にも、死が目前に迫った時だという、その悲哀。
そういったものを見せられる、存在感があり、懐が深く、演技力も持ち合わせた役者は誰かというときに、中井貴一さんしか思い浮かびませんでした。
また逆に中井さんにとっても、単に謎を解くだけでのミステリーではなく、情報過多で目まぐるしく過ぎていく現代社会の中で、我々が忘れかけているものをふと思い出させてくれる、そういう加賀シリーズの持つ魅力を感じて頂けたからこそお引き受け頂けたんじゃないか、そういう風にも思っています。
日本橋を歩いていく中井さんを見ていたとき、“人生の忘れ物”を背負った背中が悲哀を帯びていました。その時、「中井さんにお願いしたのは間違いじゃなかった」、そう確信したのを覚えています。

【加賀恭一郎シリーズ、『新参者』について】
本作は、阿部寛主演、“泣ける本格ヒューマンミステリー”として絶大な支持を集め、その超豪華なキャストも話題を呼んだ『新参者』の続編。TBS日曜劇場にて2010年4月クールの連続ドラマとして、初回視聴率21.0%(同クール1位)を記録し、視聴者を毎回号泣させたのも記憶に新しく、さらに“阿部寛×加賀恭一郎”シリーズ第2作として1月3日にTBS系で放送された新春スペシャルドラマ「赤い指」も、年始番組の激戦の中で同時間帯1位の視聴率をマークし、加賀恭一郎人気を不動のものとした。そしてこのたび、ドラマファン&原作ファンの熱い声に応えるべく、映画化が決定した。そのタイトルは、『麒麟の翼』。原作は今年3月に発売された加賀恭一郎シリーズ最新作で、東野圭吾自らが“シリーズ最高傑作”と認める珠玉の名作ミステリー。発売から2カ月で早くも30万部を売り上げて、これによって加賀シリーズは9作品累計で820万部超という驚異的な販売部数を記録した。

“泣けるヒューマンミステリー”、無事撮影終了!
映画『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)』は、東京・日本橋〜人形町でのロケを中心に行って参りましたが、このほど順調に撮影を終えました。キャスト陣の、鬼気迫る演技のぶつかり合いに、“泣ける本格ヒューマンミステリー”の手応えを感じています。完成は9月上旬予定。公開は、全国東宝系2012年1月超拡大ロードショーとなります。

【日本橋架橋100周年×『麒麟の翼』豪華タイアップ決定!!】
 今回の撮影では、舞台となった日本橋での撮影に際し、名橋「日本橋」保存会(会員社:日本橋三越、三井不動産ほか)のご協力もあり、無事に終了することができました。更に今年は日本橋架橋100周年に関する各種イベントに、映画『麒麟の翼』もご協力をさせてもらえることに!日本橋に纏わる二者の、豪華タイアップが実現いたします!!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=49449

執筆者

Yasuhiro Togawa