脚本家/映画監督、櫻井剛。34歳。一児(娘)の父。
『マルモのおきて』で脚本を担当、独身男マモルが病死した友人の子供二人(+しゃべる犬!!)を引き取り、共に生きる姿をハートフルに描き、不安を抱える日本をちょっぴりあたたかくさせました。
『ゴーグル』は、彼の初監督作品であり、『マルモ』の原点です。虐待をテーマにしているものの、焦点はあくまでも「子供の世界」に合わせ、子供の生きる力を信じる。『マルモ』へと受け継がれる、櫻井剛のつよく優しい視線がそこにはあります。スクリーンからあふれ出る、子供たちの生きる力は必見です。

<『ゴーグル』製作 トリウッド代表 大槻貴宏より>
トリウッドでは、第2回プロデュース作品(第1回は深川栄洋監督「紀男の部屋」)であり、櫻井剛監督のデビュー作『ゴーグル』(2005)を6年振りにアンコール上映します。
「児童虐待」という重い題材を取り扱った本作品は、文部科学省の選定作品にもなり、当館で約2ヶ月のロングランを記録。その後、京都府刑務所や人権啓発イベントで上映されるなど、面白い広がりを見せた作品です。
その後、櫻井監督は、インディペンデント系の映画の監督、脚本、専門学校講師を経て、テレビドラマ『マルモのおきて』の脚本執筆に至りました。地上波ドラマの脚本の話しを聞いた時は嬉しかったですが、それ以上に、ここまでの大ヒットになったことが何より嬉しいです。
当時、彼は28歳、独身。その時の彼の子供に対する思いと、今、娘を持っての子供に対する思い。そして低予算のインディペンデント映画と地上波の連続ドラマ。それらを見比べてみると面白い発見があると思います。

トリウッド
代表 大槻貴宏

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『マルモのおきて』脚本家・櫻井剛監督作品
『ゴーグル』夏休み特別アンコールロードショー

7月30日(土)〜8月12日(金)
(14:00)|15:30|17:00|20:00
*火曜&8月6日(土)休映
*カッコ内は土日のみの上映

900円均一 中学生以下500円
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問い合わせ先:トリウッド・田村宛(03-3414-0433)

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執筆者

Yasuhiro Togawa