昨年末にフジテレビ系列で全国放送され、大反響を呼んだ珠玉の長編青春ドキュメンタリー作品「私たちの時代」。再放送、DVD化の声が殺到する中、本作品が全国の劇場で公開されることが決定致しました!

日本が「挫折」した2011年。道しるべなき時代に私たちは、これから、どこへ向かえばいいのか…。何を信じて、進んでいけばいいのか……。混迷極める今、明日へ向かうありのままの若者の群像を通じて「あきらめない」力を教えてくれる作品です。

フジテレビにてオンエア当初より、絶賛の呼び声高く、再放送のリクエストがやまない作品が劇場のスクリーンに登場します。

【ストーリー】
2006年。日本海に面した、石川県、奥能登。能登半島の先端に位置する小さな町…、門前町。その過疎の進む寂れた町に、たった1校だけある県立高校。石川県立門前高等学校。カメラが映し出すのは、何の変哲もない、小さな町の高校の「女子ソフトボール部」。
2007年3月25日に能登半島を震度6強の地震が襲い、この門前町を直撃。町が、声をあげて泣いた。その、落胆と、絶望の町の中を、胸を張って駆け抜けていく少女たちがいる。門前高校「女子ソフトボール部」の若者たち。地震で被災してから、わずか2週間後…まだ傷跡が深く残る高校のグランドに、彼女たちは立った。練習再開。悲嘆にくれる町中に、突然響きわたった女子高校生たちの明るい掛け声。——そこには”明日への希望”が映し出されていた。それが、再生と復興の物語の始まりだった——。

【フジテレビ・ゼネラルプロデューサー 横山隆晴 コメント】
日本人の自殺率は、先進諸国の中でも突出しています。 年間3万人を超える自殺者。 遂に13年連続となりました。 多くの人々が自信を失い、若い世代の自殺は小学生にまで及んでいます。  政治迷走、経済失速、年金崩壊、外交瓦解、雇用不安、高齢化、孤独死、いじめ、虐待死………。  そして今年、3・11。 故郷消滅、放射能汚染、脱出流転。 これから自殺者の数が更に増えることが懸念されています。
自分の将来への展望、未来への期待、国への帰属意識………、どれをとっても日本の若者のそれは世界的にも群を抜いて低く、現状への不満足感と共に、未来への希望を持つことの難しさを表しています。
しかし、今も、この日本で、ひたむきに生きている若者たちがいて、それを懸命に支えようとしている大人たちがいることも事実です。 人知れず。 目立つこともなく。 フツーの市井の人々の情景です。
3・11。 どん底から、強制的に再スタートを切らざるを得ないニッポン。 希望は皆無、なのではなく、”希望の匂い”を嗅ぎつける力が、今を生きる【私たちの時代】に求められているような気がするのです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa