アカデミー賞8冠に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』の監督ダニー・ボイルの最新作『127時間』が全国で大ヒット公開中です。本作はロッククライミング中に落石に右腕を挟まれ、127時間、谷底から一歩も動けなくなった実在のヒーロー、アーロン・ラルストンを描いた作品です。6月18日の初日公開から約3週間、劇場で本作に触れたお客様から続々と感動の声が届いております!

Twitterやfacebook、そしてレビューサイト等では「感動のラストに涙した」「エンドロールが終わっても席を立てなかった」や「息をするのもままならなかった」「アーロンが体験した127時間をそのまま経験した」といったコメントが多く、運命を切り開き、極限状態の中で生まれ変わった実在のヒーロー、アーロン・ラルストンの決断に、日本中が感動の涙に包まれております!

そして、この奇跡の生還を果たしたアーロン・ラルストン本人から、東日本大震災の復興に向け、立ちあがる日本へ、応援メッセージが届きました。

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実在のヒーロー、アーロン・ラルストン 本人から日本の皆様へのメッセージ
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日本での震災、津波、そして原発事故のニュースを聞き、その被害の大きさと、失われた数多くの命を想い、とてもショックを受けました。

子供たちを助けるため、高台へと逃げずに小学校へと向かった人たちが津波に飲みこまれてしまったというニュースは、私自身も親になったばかりという立場もあり、心を痛め、涙しました。
でも、海に放り出されながらも、流された屋根の上で数日間生き延びて救出された方のニュースなど、震災後の日本の皆様の勇気と強さには、本当に感動を覚えました。

日本の方々が感じている悲しみ、混乱、失ったものの大きさは、私には計り知れないものだと思います。
でも、互いに助け合い、復旧に向けて頑張っている皆様の姿には、本当に勇気をもらいます。
私は、絶望の底でも、明日への希望と未来を信じて前に進めるのが、人間の持っている強さなんだと思っています。

家族を想う力、愛する人を想う力が、皆さんに復旧への強い力と勇気を与えてくれるように、祈っています。それこそが、私自身が窮地に立たされていた時、そして、究極の<決断>をする時にすら、微笑んでいられた原動力です。生きたいと思う力、それは、愛するための力だと、僕は信じています。

将来、家族と共に日本に訪れる機会があれば、街やお寺を見てまわったり、電車に乗ったり、スキーをしに北へ行ったり、富士山に登ったりしてみたいです。
そして、妻や子供たちと、広島の平和記念公園の千羽鶴を一緒に見に行くことを実現したいと思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa