五日市— それは『東京のふるさと』
東京都の西の端に位置するあきる野市は、平成7年に五日市町と秋川市が合併して生まれた新しい市である。旧五日市は、古くから栄え、文化的にも昔から高い意識を持っていたまちであり、現在は都市化が進む旧秋川とは逆に、ひっそりとした東京のふるさと的な存在となっている。
そんな五日市の良さを存分に収めた本作では、あきる野市にゆかりのあるスタッフたちが集結し、一般市民も多数出演。
古くより受け継ぐ風情はもちろんのこと、会話の端々もどこか懐かしく、趣を感じずにはいられない—。
そこにある自然や空気、人柄…五日市を余すところなく映し出した、愛に溢れる1作が出来上がった。

五日市の良さがめいっぱい詰まった、心温まるヒューマンストーリー
テレビ番組等を製作するにあたっての情報収集を専門に行っている会社「あつめ屋」に勤める友里。
テレビ局からの依頼で、平成の大合併の先駆的合併を行った東京都あきる野市へ赴き、合併から15年経った今、歴史的にも古くから栄え風光明媚だった当時の五日市がどう変わったのか?について探り始める。
しぶしぶ取材を始めた友里であったが、市職員の栗原に導かれて時が止まったかのような穏やかな空気が流れる土地柄に触れてゆくうちに、心が洗われていくような感情を覚えるのであった。
そして、昔からずっと五日市に暮らしているトシ子おばあちゃんと出逢い、彼女の生き様に興味を抱くようになってから次第に友里の中でも何かが変わり始め—。

※「五日市物語」は、国・都の緊急雇用対策事業を活用して製作されました。
 ⇒ハローワークに求人募集をしてプロフェッショナルからど素人までのスタッフを雇用。
 市民団体の五日市キネマ団を中心とした、ほとんどが素人スタッフで作り上げた奇跡の作品。

※7/30(土)に行われる「第27回 あきる野映画祭」オープニング作品に正式決定
市の広報紙とホームページにて参加方法を告知。

あきる野市の友好姉妹都市である宮城県栗原市が被災したことにより、
当日は市として義援金箱を設置し、東日本大震災の義援金に充てる予定です。

主演・遠藤久美子さんよりコメント
あきる野市民の方々がスタッフとなり、ゼロからの挑戦だった方もたくさんいらっしゃいました。
しかし、それぞれがそれぞれに、常に一生懸命であり、人間としての思いやりや、気配りが、最後の最後まで輝きを失わなかった事に感動を覚えました。
私自身、久しぶりの主演作でしたが、この作品に携われたことを非常に嬉しく思っています。
そのスタッフの方々の人柄の良さは、画面に映る事は出来ないけど、
1人でも多くの方に、あきる野市の美しさと、
人としての素晴らしさと、色んなエネルギーをこの映画から感じ取っていただきたいです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa