国内外で絶賛の瀬々敬久監督作『ヘヴンズ ストーリー』が大胆挑戦!
「DVD&BDリリース封印宣言」

映画芸術ベストテン第1位、キネマ旬報ベストテン第3位ほか国内の数々のベストテンや映画賞で高く評価され、ベルリン国際映画祭でも2冠に輝いた瀬々敬久監督の『ヘヴンズストーリー』が6月11日からユーロスペースで凱旋ロードショーを行う。

この機会に際して、本作の製作委員会が「DVD&ブルーレイ発売は当分しません」と宣言した。いまや映画公開後、遅くとも半年後にはDVDなどを発売し、1日も早く製作費や宣伝費を回収するのが常識になった映画界で、これは異例のこと。4時間38分という超長尺、作り手の伝えたい事にこだわった自主映画的製作方法が話題を呼んだ2010年屈指の傑作が、また新たな話題を提供することになった。

瀬々監督は、この意図を「厳しい状況の中でも映画館を運営する人やそこに集まるお客さんと接し、この映画をスクリーンでもっともっと伝えていきたいという思いが募った」と語る。その監督の思いに製作委員会も応えての今回の「封印宣言」だ。

『ヘヴンズ ストーリー』は今後も末永く映画館での上映を続ける予定。
すでに「〜ヘヴンズ一家10年日記〜」という公式ブログも立ち上げられており、上映活動をレポートしている。東京での次回上映は、6月11日から6月24日までユーロスペースでの凱旋公開。6/11初日には、監督と主演の寉岡萌希らの舞台挨拶。6/18には震災のため中止になった高崎映画祭の授賞式を上映後に行い(「ヘヴンズ ストーリー」は最優秀作品賞、主演男優賞、助演女優賞、新人女優賞を独占)、受賞の瀬々監督、長谷川朝晴山崎ハコ、寉岡萌希が登壇予定。他にも上映期間中ミニトークイベントを予定。

当分は映画館以外では見られないので、上映スケジュールを逃さず、映画館へ駆けつけよう。全国での上映情報など詳しくは公式サイトへ。

公式HP:http://heavens-story.com

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執筆者

Yasuhiro Togawa