AQFF は、アジアのクィア映画だけを上映する唯一の映画祭です。アジアのクィア映画、とりわけインディペンデント映画を発掘し、日本ならびに世界へ紹介することを目的として、2007 年に誕生しました。過去2回のAQFF では、後に日本でも劇場公開された『後悔なんてしない』の日本初上映や、台湾の若手実力派俳優モー・ズーイーが主演した名作ドラマ『蓬の花』の日本初上映など、話題作の数々をお届けして参りました。そして第3回目となる今回のAQFF では、会場をシネマート六本木に移し、出来立ての新作から知られざる名作まで、全12 プログラム、計30 作品を上映致します。その内、インターナショナル・プレミアは5 作品、アジア・プレミアは3 作品、ジャパン・プレミアは19 作品です!会期は7 月8 日(金)〜10 日(日)/15 日(金)〜17 日(日)の6 日間。2週末を使って行われます。ここでしか観られない作品が目白押しです。リピーター大歓迎。お見逃しなく!

【AQFF2011 プログラムラインナップ】
■長編プログラム/7プログラム
『無声風鈴』
『秘密の祈り』
『チョンノの奇跡』
『パンダキャンディ』
『花と眉』
『ジェリーフィッシュの恋』
『海南、潮州と白いブラ』

第59回ベルリン国際映画祭テディ賞の最優秀長編賞にノミネートされ、各国で高い評価を獲得しながらも日本未公開だった『無声風鈴』を始め、2010年度の釜山国際映画祭でワールドプレミアされ、ベストドキュメンタリー賞を受賞した『チョンノの奇跡』、シンガポールの新鋭監督、ハン・ユークアンがトランス・ジェンダー2人の出会いをコメディタッチで描いた名作『海南、潮州と白いブラ』、北京のパンクバンド、New Pantsのボーカルとして若者から絶大な支持を受けているポンレイが撮り上げた『パンダキャンディ』、さらにタイ発、キュートなガール・ミーツ・ガール物語『ジェリーフィッシュの恋』、そして今年出来上がったばかりの新作『花と眉』を日本初公開で上映します!

■短編プログラム/4プログラム
『アニバーサリー』
『マサラ・ママ』
『アジュンマ!正気なの???』

毎回AQFF でしか観られない、貴重な作品の数々を上映する短編集では、『881 歌え!パパイヤ』のロイストン・タンが初めてゲイを真っ向から扱った短編『アニバーサリー』や、ハワイ国際映画祭で観客賞を受賞した爆笑コメディ『アジュンマ!正気なの???』、ベルリン国際映画祭で上映された『マサラ・ママ』、そして米軍の同性愛者差別政策「Don’t Ask,Don’t Tell」に立ち向かい、初めて公にカミング・アウトしたダン・チョウのとある一日を静かに見つめたドキュメンタリーなど、今回もバラエティ豊かな作品が勢揃い!

■AQFFセレクションプログラム/1プログラム
『少年、少年に会う』
『愛は100℃』
『ただの友達?』(特別版)

韓国の映画会社「ジェネレーション・ブルー・フィルム」の代表として、青春映画『俺たちの明日』や、韓国で大ブームを巻き起こした革命的なゲイ映画『後悔なんてしない』ほか、これまでに10 本以上もの映画をプロデュースしてきたキム=ジョ・グァンス。彼は2007 年の秋から、自らが監督となり映画制作をスタート。同性愛に対して未だタブー感が強い韓国において、キュートな俳優たちを起用し、明るくポジティブな作品作り始めた。監督デビュー作は、韓国の人気ドラマ『風の国』でヨジン役を演じたキム・ヘソンが主演を務めた短編映画『少年、少年に会う』。その後、現在までに3 本の短編作品を監督している。今回はその3本すべてを上映する特別プログラム!日本では唯一AQFF2007 だけで上映された『少年、少年に会う』の再上映に加え、各地のLGBT 映画祭で上映され、大人気を博した『ただの友達?』は、なんと20 分のメイキング映像を加えた特別版!そして今回の上映がインターナショナルプレミアとなる新作、『愛は100℃』を一挙上映致します!

※ 上映作品、タイトルなどは変更される場合があります。何卒ご了承下さい。

AQFF2011 開催概要
□名称:第3回アジアンクィア映画祭
□会場:シネマート六本木/東京都港区六本木3-8-15/六本木駅より徒歩約2分
□日程:2011年7月8日(金)〜10日(日)/15日(金)〜17日(日) 計6日間
□内容:
■アジアのクィアをテーマにした映画の上映
■長編、短編、中編合わせて30作品、計12プログラムを予定
■上映作品の監督や出演者の招聘
■作品の内容に合わせたゲストを招いてのトークプログラムの開催
□チケット
■前売日時指定1回券/1300円(自由席/イープラスにて販売予定)
■当日日時指定1回券/1500円(自由席)
□ 主催:AQFF運営事務局
□ 公式ウェブサイト:http://aqff.jp/

執筆者

Yasuhiro Togawa