この度、イタリア本国で初登場・2週連続第1位、大作を押しのけ、異例の大ヒットを記録した、イタリアが誇る巨匠、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ珠玉の最新作『シチリア!シチリア!』の日本公開にあわせ、クリスマスの過ごし方を語ってくれました。
映画の中でも、乾杯のシーンや、おいしそうな料理の数々がでてきますので、今年のクリスマスの参考にしてみたらどうでしょうか?

■世界中が涙した名作『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が語る、シチリア流クリスマス♪

「私の最新作『シチリア!シチリア!』は、私の生まれ故郷のイタリア・シチリアの歴史や家族を描いた作品です。多くの人から、ふるさとであるシチリアへの愛が溢れている作品だと言われますが、シチリアで28歳までを過ごし、その地を出てからすでに20年以上の歳月がたちますが、一瞬たりとも故郷の風を忘れたことがない自分がこういった映画をとるのは運命だったのかもしれないですね。
そして、家族とは自分にとって決定的なもの。自分の文化では、家族は全て。家族の崩壊は、このイタリアという国の崩壊にもつながっていると思います。

クリスマスには、必ず故郷のシチリアに戻って、親戚や家族と過ごします。あとは、子供のころからの友達と飲んで食べて騒ぎます。よく、インタビューで地元の友達からしたら、幼馴染が世界的な監督だなんて自慢でしょうね、と聞かれるけど、彼らは、「お前が大物になることは小さい時から分かっていたよ」なんて言ってくれています(笑) 子供のころは、自分で映画サークルのようなものを主催して、毎日1本必ず映画を見ていました。クリスマスにももちろん、映画の話でも盛り上がりましたよ。

ぜひ、皆さんもクリスマスには『シチリア!シチリア!』を見て、故郷や家族や旧友たちのことを思い出したりして欲しいと思いますね。」

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=48403

執筆者

Naomi Kanno