本年度トロント映画祭にて最高賞(観客賞)を受賞し、アカデミー賞最有力候補と話題を呼んでいる『The King’s Speech』の邦題が『英国王のスピーチ』に決定いたしましたので、お知らせいたします。11月26日にアメリカで限定公開され、週末の1館あたりの平均成績が本年度ナンバー1になるという大ヒットスタート(館数: 4館(NYとLA)、興収:約$350,000、館アベ:$85,448)という追い風に乗って、この度発表されたナショナル・ボード・オブ・レビュー賞においてトップ10に選出されました。アカデミー賞の前哨戦ともいえる本賞においても強さを見せています! 
本作は、現イギリス女王エリザベス2世の父にして、この度婚約発表をして世界中の話題をさらっているウィリアム王子の曽祖父に当たるジョージ6世が主人公の歴史ドラマ。吃音症を抱えた内気なジョージ6世が、言語療法士の助けを借りて障がいを克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づけ心をひとつにする見事なスピーチを披露して、人心を得るまでを描く感動作です。主演のジョージ6世には『シングルマン』で世界の映画賞を独占した記憶も新しいコリン・ファース、言語療法士にジェフリー・ラッシュ、ジョージ6世の献身的な妻にヘレナ・ボナム・カーターという本格演技派ぞろいの作品です。
 
来年4月29日に挙式が決まったウィリアム王子のニュースで、英国王室に世界中の注目が集まるいま、いち早く公開されたアメリカで、NYとLAの4館からスタートし、驚異的な数字をはじき出した本作。続く賞レースでもますます目が離せない状況となりました。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=48878

執筆者

Yasuhiro Togawa