今、“赤ちゃん”に注目が集まっている!?産婦人科を舞台にした河瀬直美監督作品『玄牝 –げんぴん-』や、新人監督ながら生命の誕生について深く取り上げた『うまれる』など、今、“生命”について問う作品が多く公開しています。
そんな中、なんと言っても主役は出演している“赤ちゃん”。映画『Ricky リッキー』も、
主人公の“赤ちゃん”によって家族が一つになっていくヒューマンドラマ。
いよいよ、11月27日(土)よりBunkamuraル・シネマ他全国公開になります。

■『Ricky リッキー』 11月27日(土)、Bunkamuraル・シネマ他全国公開
カティは、郊外の団地に娘のリザと二人で暮らすシングルマザー。
毎朝バイクで娘を学校に送った後、勤め先の工場で流れ作業するといった、特に変わり映えのない、
平凡で単調な日々を送っていた。ある日、カティは新入りの工員パコと恋に落ち、パコは彼女たちの
家の一員となる。最初は反発していたリザも、徐々に新しい家庭を受け入れるようになっていく。
そしてカティとパコに赤ちゃんが誕生する。名前はリッキー。つぶらな瞳でまん丸ほっぺが印象的な可愛い赤ちゃんだ。
今までバラバラだった家族が、リッキーを通じて本当の家族になろうとしていた頃、リッキーにある異変が起きるのだった…。

■『玄牝 –げんぴん- 』 11月6日(土)、渋谷ユーロスペース他全国順次公開中
愛知県岡崎市にある吉村医院を舞台に、1961年以来、2万例以上のお産に立ち会ってきた吉村先生と、
「自然なお産で子を産みたい」という想いと様々な事情を抱えて先生の元へやって来る妊婦たちの
現代に生きる私たちの強さと脆さ、喜びと悲しみ、怒りや平安がないまぜとなって、
ひとつに結ばれていく様子を描くドキュメンタリー。臨月が近づくにつれ、いきいきと輝き始める彼女たちと、
その様子を見守る家族や助産師の想い、生まれることなく消えゆく命とも向き合う吉村先生の葛藤を描く。

■『うまれる』 11月6日(土)、シネスイッチ銀座他全国公開中
2歳から3歳の約3割の子供たちが持っているという、お母さんのお腹の中にいたときの
胎内記憶”を持つ子供たちの証言から出産について迫るドキュメンタリー。
子供たちの胎内記憶、妊娠、出産、そして出産と隣り合わせにある不妊や流産の
ドキュメンタリー映像を通じて、産まれてきた意味や家族のあり方、そして命の尊さを問う。

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執筆者

Yasuhiro Togawa