韓国で観客動員550万人以上、今年上半期興行成績ナンバー1!!北と南というそれぞれの国家に翻弄された2人の男の葛藤と絆を描いた大ヒット映画『義兄弟 SECRET REUNION』(10月30日全国ロードショー)が第30回韓国評論家協会賞にて、カン・ドンウォンが男性主演演技賞(主演男優賞)を、そしてチャン・フン監督が監督賞のW受賞を果たした!
また『義兄弟 SRCRET REUNION』は同映画祭の2010年の韓国映画ベスト10にも選出された。

映画評論家の投票によって決まる韓国映画評論家協会賞は、今年の映画賞レースの前哨戦として注目されている。昨年は世界の映画祭で絶賛されたポン・ジュノ監督『母なる証明』(主演:ウォンビン)が3冠受賞した。

『義兄弟〜』は日本でも映画監督、ジャーナリストなどから絶賛の声があがっている期待作。監督のチャン・フンは35歳の若手監督だが、2008年には、チャン・フン監督のデビュー作『映画は映画だ』(主演:ソ・ジソブ、カン・ジファン)で新人監督賞を受賞し、監督作2本目の本作で監督賞を受賞、若き気鋭監督が韓国映画をリードしていることが伺える。

見事、主演男優賞を受賞した、“恋人にしたい人№1”のカン・ドンウォンだが、実は当初、本作に出演するのをためらっていたのだ。しかし、チャン・フン監督が諦めきれず、カン・ドンウォンを食事に誘ったのだ。そこで、チャン・フン監督が「ただ私を信じて、一緒に仕事をしよう」と極上な口説き文句を言い、カン・ドンウォンも静かに監督を見つめ「それなら、お受けいたします」と出演を決めた。その時、監督はカン・ドンウォンに非常にクールな印象を受け、さらに本作の「工作員」という役もぴったりだと確信したという秘話がある。そして、『義兄弟〜』の出演が決まっていた韓国随一の演技派俳優ソン・ガンホとタッグを組み、堅い信頼のもと本作の撮影が行われたのだった。

10月30日公開『義兄弟〜』は冒頭の息詰る追走劇から、クライマックスの大アクション。そして、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン演じる、国家情報員と工作員の緊張感溢れる敵対関係から、男と男の絆を描いている。ソン・ガンホの感情の幅広い人間味溢れる演技の中、カン・ドンウォンは感情を抑えながら、端整な演技を披露。韓国映画の底力を見せ付ける映画に期待が高まる!!

第30回韓国評論家協会賞受賞作品
作品賞 『詩』(イ・チャンドン監督)
監督賞 チャン・フン監督(『義兄弟 SECRET REUNION』)
脚本賞 イ・チャンドン監督(『詩』)
男性主演演技賞(主演男優賞) カン・ドンウォン(『義兄弟 SECRET REUNION』)
女性主演演技賞(主演女優賞) ソ・ヨンヒ(『ギムボクナム殺人事件の顛末』)
撮影賞 チェ・ヨンファン(『チョン・ウチ』)
音楽賞 金弘集(『女中』)
技術賞 『バンジャジョン』
新人男優賞 ソン・ジェビョク(『バンジャジョン』)
新人女優賞 イ・ミンジョン(『白夜行』)
新人監督賞  チャン・チョルス監督(『ギムボクナム殺人事件の顛末』)

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執筆者

Yasuhiro Togawa