トロント映画祭のプレミア上映でも好評を得た本作『ANPO』は、”基地問題”が緊迫する今、
60年安保を知る朝倉摂や横尾忠則などのアーティストの作品と証言を通して、日米関係の問い直しを私たちに迫るドキュメンタリーだ。
監督は日本で生まれ育ち、黒澤明作品、宮崎駿作品をはじめ多くの邦画の英語字幕を手掛けてきたリンダ・ホーグランド。
日米の狭間で育まれた独自の眼線で本作を制作した。

9月18日の公開を記念して、監督リンダ・ホーグランドがNYより来日し、舞台美術家の朝倉摂、
『1960年6月安保への怒り』(1960年)で安保闘争の運動を描いた映画監督の富沢幸男とトークショーを行う。
映画では語りきれなかった当時の“安保闘争”の様子と”日米関係”について、語り尽くす。

■ リンダ・ホーグランド
日本で生まれ育ったアメリカ人。黒澤明、宮崎駿、深作欣二監督などの映画200本以上の英語字幕を制作している。
日米の狭間で育まれたバイリンガルな目線で本作を制作した。

■ 朝倉摂(舞台美術家・画家)
1922年東京 都生まれの舞台美術家・画家。日本舞台美術家協会理事、日本劇場技術家協会会長。
彫刻家の父・朝倉文夫氏の影響のもと、日本画を学び、画家として1953 年に上村松園賞受賞。
70年ロックフェラー財団の招きで渡米。ニューヨークで舞台美術を学び、活動の場を舞台美術に移す。
60年安保では学生を率いて参加。

■ 富沢幸男(『1960年6月安保への怒り』監督)
60年安保闘争の運動の模様を記録したドキュメンタリー 『1960年6月安保への怒り』(1960年)を野田真吉と共に
監督する。当時の映画業界数十名のボランティアと共に、「安保反対」「打倒岸内閣」を掲げたデモと警官隊との
戦後最も緊迫した瞬間を捉えた。篠田正浩監督『夜叉ヶ池』(1979年)、勅使河原宏監督『サマー・ソルジャー』(1972年)
では製作を務めている。

開催概要
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「朝倉摂・富沢幸男×リンダ・ホーグランド監督による『ANPO』公開記念トークショー」
出演:出演:朝倉摂(舞台美術家・画家)・富沢幸男()『1960年6月安保への怒り』(1960年)監督)
×リンダ・ホーグランド(『ANPO』監督)
日程:2010年9月18日(土)
開場:13時10分
開映:13時30分
トーク:15時〜
会場:渋谷アップリンク・ファクトリー
料金:一律1,500円(予約できます) ※ 割引と特別鑑賞券は当イベントではお使いいただけません。

【予約方法】
このイベントへの参加予約をご希望の方は、
(1)お名前 (2)人数 [一度のご予約で3名様まで] (3)住所 (4)電話番号
以上の要項を明記の上、 件名を「予約/9/18『ANPO』トークショー」として、
factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。

UPLINK FACTORYイベントページ
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003682.php

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執筆者

Yasuhiro Togawa