フランス映画界を代表する監督、ルイ・マルのデビュー作「死刑台のエレベーター」(配給:ザジフィルムズ)を、10 月9 日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開する運びとなりました。ジャズファンの間のみならず、映画のサウンドトラックの名盤として後世に語り継がれている、即興セッションで仕上げたマイルス・デイビスの音楽。『大人は判ってくれない』他でヌーヴェルヴァーグを支えたアンリ・ドカエによるモノクロームの美しい映像。

●物語
大企業社長の側近として、その手腕を発揮していたジュリアン(モーリス・ロネ)。しかし彼は同時に、社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にもあった。
情事の果て、社長を自殺に見せかけて殺すことを画策したジュリアンは、それを実行に移す。完全犯罪を成し遂げたかに思えたが、証拠隠滅のため再び犯行現場に戻る途中のエレベーター内に運悪く閉じこめられてしまう…。ジュリアンを待ちながら、夜のパリを一人さまようフロランス。ジュリアンに憧れる花屋の娘と、その恋人の無軌道な行動。別々に紡がれながら、やがては一つに収斂していく三者の様が、スリリングに描かれるクライム・サスペンスの一級品。

『死刑台のエレベーター ニュープリント版』公開記念
ルイ・マル作品連続上映決定!
『恋人たち』『地下鉄のザジ』『鬼火』『好奇心』『ルシアンの青春』
『ブラック・ムーン』『さよなら子供たち』『五月のミル』

10月9日より、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa