アラン・ドロン、スクリーンに香る
ダンディズム。

世界中を虜にしたフランスの伊達男[ダンディ]、アラン・ドロン。
彼の繊細な美しさがもっとも輝いた1960年代の出演作5本を一挙上映!
1935年11月8日、フランス・パリ近郊に生を受け、1957年のスクリーン初登場以来、その美貌と演技、そして自身の生きざまを通して、多くの映画ファンを魅了してきた俳優..アラン・ドロン。
時にナイーヴに、軽快に、そしてワイルドに、華麗に、サディスティックに……。作品ごとに変わる彼のさまざまな魅力は、フランスにとどまらずヨーロッパ、そして世界中で評価され、なかでも一番熱狂的だったのが、ここ日本だった。
今年2010年は、ドロンが75歳の誕生日を迎えるメモリアル・イヤー。彼の生誕75周年を記念して、国内ではおよそ46年ぶりの公開となる『黒いチューリップ』ほか、1960年代の出演作5本を一堂に会して上映! スクリーンの前で、再びドロンの魅力に酔いしれよう。

<上映作品>
若者のすべて Rocco e i suoi fratelli
南イタリアから北の都ミラノへとやってきた貧しき一家が辿る栄光と挫折、そして愛を力強く描いた、ヴィスコンティ初期を代表する壮大な人間ドラマ。家族のために進んで犠牲となる三男ロッコを演じたドロンの繊細な美しさが際立つ。監督が生涯愛してやまなかった珠玉の名作。
1960年イタリア=フランス|イタリア語|モノクロ|177分
監督:ルキーノ・ヴィスコンティ 共演:アニー・ジラルド

地下室のメロディー Melodie en sous-sol
出所した老ギャングが南仏を舞台に最後の大きな仕事に挑む、フ
ランス映画黄金期の傑作。ドロンはその美貌と猫のような敏捷さゆえに相棒となる若きチンピラ役でジャン・ギャバンと初共演を果たした。ジャジーな音楽に乗せ、驚愕のラストまで手に汗握るクライム・サスペンス!
1963年フランス|フランス語|モノクロ|121分
監督:アンリ・ヴェルヌイユ 共演:ジャン・ギャバン

黒いチューリップ La tulipe noire
革命間近のフランス。貴族ながら覆面盗賊“黒いチューリップ”として暗躍するギヨームと、その替え玉となった瓜二つの弟ジュリアンの活躍をコミカルかつテンポ良く描いた歴史活劇! 女たらしの兄と世間知らずで純朴な弟の一人二役をドロンが魅力的に演じ分ける。
1963年フランス=イタリア=スペイン|フランス語|カラー|115分
監督:クリスチャン・ジャック 共演:ヴィルナ・リージ ※DLP上映

世にも怪奇な物語
幻想怪奇文学の巨星E.A.ポーの原作を、欧州を代表する3人の監督、ヴァディム、マル、フェリーニがいずれ劣らぬ個性とスタイルで映像化したオムニバス。ドロンはルイ・マル監督作品「影を殺した男」で同姓同名の男の存在に怯える青年に扮し、サディスティックな魅力を披露している。
1967年フランス=イタリア|フランス語他|カラー|121分
監督:ルイ・マル他 共演:ブリジット・バルドー ※DLP上映

あの胸にもういちど
優しすぎる夫に不満を感じ、以前関係を持った大学教授のもとにバイクを走らせる女性をサイケデリックな映像で描き出した恋愛ドラマ。結婚祝いとしてかつて乗り方を教えたバイクを贈るニクい哲学教授ダニエルを演じるドロンは、本作でもサドっ気を存分に発揮。
1968年イギリス=フランス|英語|カラー|88分
監督:ジャック・カーディフ 共演:マリアンヌ・フェイスフル

☆映画祭特別企画! お宝映像も特別上映!!☆
『地下室のメロディー』日本初公開時(1963 年4 月)に、待望の初来日を果たしたアラン・ドロン。この記念すべき機会に国内で撮影されたドロン本人が出演する予告編を、今回特別に上映(『地下室のメロディー』本編上映前限定)!
さらに、ドロン出演のあのスペシャルな映像も上映企画中!!

☆映画祭公式パンフレット・ポスター発売!☆
今回上映される作品の解説やアラン・ドロンの詳細なフィルモグラフィに加え、特別な寄稿文など掲載の充実の内容のパンフレット、そして美しいビジュアルのポスターは劇場のみで入手可能! さらに限定上映のスタンプももらえるオマケつき!

10月23日(土) 新宿K’s cinemaにて、ドロンに酔う。
アラン・ドロン生誕75 周年記念映画祭
〔10/23(土)〜11/12(金) 連日AM11:00 より〕

アラン・ドロン生誕75周年記念映画祭公式サイト(9月中旬オープン)http://cinefil-imagica.com/dvd/ad75/

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa