今年8月にこれまで多くのファンを魅了し続けてきた ピンク映画館「上野オークラ劇場」が58年の歴史に幕を閉じ、ピンク映画館としては異例の新館オープンという新たなスタートを始め、往年のファンはもちろん、新たな層(若い映画ファンや女性ファン)から大変な反響が起こっています。
その「上野オークラ劇場」のリニューアルに際しまして、ピンク映画の唯一の専門誌「PG」と、日本映画専門サイト「HOGA HOLIC(ホウガ・ホリック)」が連動し、ピンク映画カルチャー誌を発売いたします!すでに「上野オークラ劇場新館」をはじめ全国のミニシアター、成人映画館での先行発売も開始、9月10日(予定)からは、一般へのネット通販、一般書店での発売も始まります。    

ポイント① “生きたピンク映画の歴史”を後世に!
日本製ピンク映画の第一号作品とされる『肉体の市場』(62年)に助監督として参加した後、これまで
400本以上を監督した ピンク映画の名匠「小川欽也」の独占インタビュー から、60年代から2000年代に至る業界関係者や映画監督らによる“生きたピンク映画史の証言”を、年代を追って収録。“破格”の製作費(300万)で35㎜作品を生み出し続けるピンク映画の制作過程に密着したレポート記事。さらに今や入ることができなくなった「休館」のロビーや映写室にて、ピンク映画女優の「里見瑤子」によるセクシー撮り下し、表紙&グラビアページなど、資料性の高い内容に仕上がっています。

ポイント② 海外や若者層に広まる“PINK”カルチャーを大特集!
クリストファー・ドイル撮影による日独合作ピンク映画の撮影現場レポートや、アメリカ、ヨーロッパにおけるピンク映画の“仕掛け人”とも言うべき海外関係者への独占インタビューなど、ピンク映画の最前線を紹介。さらに“ちょいとマスカット”などで活躍するセクシーアイドル「かすみ果穂」や「桜木凛」が出演するピンク映画の最新作を紹介し、かすみ果穂の撮り下し表紙&グラビア、桜木凛のグラビアページ も充実、新たな観客層を意識したピンク映画の“現在の姿”が浮き彫りにされます。

■「PINK HOLIC」 9月10日よりネット通販、一般書店での発売開始予定 
http://www.holic-mag.com/pink/  定価:1200円 発売:トライワークス

■AVとはどこが違う? “エロ”のプログラム・ピクチャー「ピンク映画」について
AVとの決定的な違いは、映倫の審査を受けて専門の映画館(=成人映画館)で一般公開される映画作品であること。特に、1ヶ月に3本(=年間36本)の製作・興行システムを今も維持し続けている大蔵映画は、最後の“プログラム・ピクチャー”の担い手と言える。この量産システムを支える影には、“エロ”で固定のファン層を獲得し、「製作費300万円」で「35mmフィルム作品」を作るための秘策・裏技が満載。「PINKHOLIC」では、その知られざる裏側を、あらゆる証言(インタビュー)や事例から検証している。

執筆者

Yasuhiro Togawa