10月23日(土)~31日(日)に開催の第23回東京国際映画祭(以下TIFF)のコンペティション第一弾が発表になりました。
東京国際映画祭のコンペティションは2010年1月以降に完成した長編作品を対象に世界各国から公募し、応募作品の中から厳選な予備審査を経た15本(予定)の多彩な作品を期間中上映いたします。6人の国際的な映画人で構成される審査員が作品の審査を行い、“東京 サクラ グランプリ”、“審査員特別賞”、“最優秀監督賞”など6賞を選定、10月31日(日)のクロージングセレモニーで発表いたします。

第23回東京国際映画祭 コンペティション出品作品第一弾

■『『And Peace on Earth』(英題)/イタリア
監督:マッテオ・ボトルーニョ、ダニエレ・コルッチーニ
ローマ郊外のとある街、昔の仲間にコカインの取引をもちかけられる元服役囚、
ドラッグやいいかげんなものに溢れた日々を過ごす若者たち、酒場で働く美しい女子大生。
平行する3つの物語がしだいにつながっていく。

■『The Piano in a Factory』(英題)/中国
監督:チャン・メン 
離婚した両親のうちピアノを買ってくれる方と一緒に暮らすという娘の親権をめぐって、
ピアノを手に入れるために奮闘する父親の物語。お金を借りる努力は徒労に終わり、
ピアノを盗むことも失敗し、とうとうゼロからピアノを作ろう!という馬鹿げた計画をたてるのだが・・・

■『海炭市叙景』/日本
監督:熊切和嘉 
村上春樹らと並び評されながら不遇だった小説家・佐藤泰士の幻の小説の映画化。
海炭市とそこで人生に苦い想いを抱えて生きる人々の姿を、函館市民の協力を得て、
優しく包み込むように描きだした熊切和嘉監督の傑作。

■『Zephyr』(英題)/トルコ
監督:ベルマ・バシュ 
ゼフィアは自分勝手な母親のせいで祖父母の家に預けられっ放し。それでも母親を待ち続ける
ゼフィアの前にようやく現れた母親は遠い国に行ってしまうことを告げに来ただけだった・・
行かせまいとするゼフィアがとった行動とは?

★作品の情報は9月2日現在のものです。詳しい邦題及び作品詳細は後日ウェブサイトにアップ予定です。

執筆者

Yasuhiro Togawa