9月11(土)〜9月24日(金)の期間、
シアター・イメージフォーラムにてレイトショー!!

釜山国際映画祭・ドバイ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞他、世界の映画祭で5冠を達成し、初公開の際には当館で16週ロングラン上映された観察映画『精神』の限定上映が決定した。
本作は、日本人の精神が危機的状況に置かれている現代において、そのありようを描きだした衝撃作。
09年公開劇場のシアター・イメージフォーラムでは、09年度の、興行収入・興行週数・動員数全てで1位を記録!
今回の上映は想田和弘監督の一時帰国にあわせて持ち上がった企画で、監督のティーチインも予定されている(現在、日程は調整中)。
また、合言葉割引、医療関係者割引(一律1,000円)の実施で
より興味を持っている層が気軽に鑑賞できるよう図る。
料金は、一般1,500円、学生1,300円、シニア1,000円の予定。

◆合言葉割引
 劇場で当日券を購入時、合言葉「PEACE(ピース)」で当日料金が一律1,000円に。
 ※「PEACE」は想田監督の新作タイトルです

◆医療関係者割引
 医療・薬剤・看護・介護・福祉に従事している方や、専門の学生は1,000円に。
 ※劇場窓口にて証明書提示の必要あり

<INTRODUCTION> 〜「正気」とは?「狂気」とは?『選挙』の想田和弘監督がタブーに挑戦!〜
閉塞感や孤独感漂う現代の日本社会。日本国内において自殺者は、ついに12年連続で3万人を超え、日本人の精神は危機的状況に置かれているといえる。
本作では、様々な患者たちが集う、岡山県にある外来の精神科診療所「こらーる岡山」の世界をつぶさに観察し、これまでタブーとされてきた精神科にカメラを入れることで、現代に生きる日本人の精神のありようを克明に描き出した。
監督は、ニューヨーク在住の映画作家・想田和弘。前作『選挙』に続き、ナレーション・説明・音楽一切なしで、観客が自由に考え、解釈できる「観察映画」を完成。「被写体にモザイクをかけると、偏見やタブーをかえって助長する」と考え、素顔で映画に出てくれる患者のみにカメラを向け、人間として鮮烈に描き出すことに成功した。

監督・撮影・録音・編集・製作:想田和弘  出演:「こらーる岡山」のみなさん、他
2008年/アメリカ・日本/カラー/135分 配給:アステア © 2008 Laboratory X, Inc. 公式HP:http://laboratoryx.us/mentaljp/index.php

【映画作家・想田和弘(そうだ・かずひろ)プロフィール】 1970年栃木県足利市生まれ。東大文学部卒。93年からニューヨーク在住。NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手がけた後、台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。『選挙』(07年)は世界200カ国近くでTV放映され、米国でピーボディ賞を受賞。『精神』(08年)は釜山国際映画祭とドバイ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を獲得するなど、受賞多数。現在、平田オリザ氏と青年団を撮った『演劇(仮)』を編集中。著書に『精神病とモザイク』(中央法規)がある

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執筆者

Yasuhiro Togawa