今年で7年目を迎えるラテンビート映画祭 LATIN BEAT FILM FESTIVAL 2010が、下記の通り開催されることが決定いたしましたので、お知らせいたします。
2010年は、新宿、京都、横浜の3会場で開催いたします。新宿・横浜では、ラテン映画の新作ばかりを15本強。また京都では、新作はもちろん、さらに過去のラテンビートで上映された作品&日本公開されたラテン映画の名作11本(予定)も加えてラインナップし、2週間にわたって一挙上映いたします。

【開催場所&日程】
東京:9月16日(木)〜23日(木・祝日)
新宿バルト9(新宿三丁目イーストビル9階)

京都:9月20日(月・祝日)〜10月3日(日)
駅ビルシネマ(京都駅ビル7階東広場)

横浜:10月8日(金)〜11日(月・祝日)
横浜ブルク13(TOCみなとみらい6 階)

<主催> LBFF実行委員会
■プロデューサー&プログラミング・ディレクター:
アルベルト・カレロ・ルゴ
■運営:
新宿・横浜会場運営:㈱ティ・ジョイ
京都会場運営:京都駅ビル
<運営協力>
新宿バルト9、横浜ブルク13
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com

上映作品/来日ゲスト 第一弾を発表します!
ラテンビート今年一番の注目は、メキシコ革命100周年記念作品「レボリューション REVOLUCION」。人気俳優でもあるガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナ他、10人の監督が独自の視点で「革命」を描いたオムニバス映画です。ディエゴ・ルナ、ロドリゴ・ガルシア等、監督・俳優の来日も予定しております。

また、フランシス・F・コッポラ監督がブエノスアイレスを舞台に撮った新作「テトロ TETRO」(主演:ヴィンセント・ギャロ)、反骨の監督オリバー・ストーンが、南米左派の大統領たちの実像に迫った社会派ドキュメンタリー「国境の南 SOUTH OF THE BORDER」もやってきます。その他、巨匠カルロス・サウラ監督の話題作「フラメンコ×フラメンコ FLAMENCO FLAMENCO」、ルラ大統領の半生を描いた「ルラ、ブラジルの息子 LULA, O FILHO DO BRASIL」、ベルリン国際映画祭で新人賞他をトリプル受賞した話題のウルグアイ映画「大男の秘め事 GIGANTE」等、映画祭ならではの、本邦初公開の選りすぐりのラテン映画最新作を、多くの来日ゲストとイベントと共にお贈りします。

上映作品の一部が下記の通り決定致しましたので、お知らせ致します。来日ゲストは予定であり、事情によりやむを得ず変更・キャンセルとなる場合もございますので、ご了承ください。
全上映作品は決定次第追ってご案内させて頂きます。本映画祭をどうぞよろしく御願い申し上げます。

*オープニング作品
「紙の鳥」 PAJAROS DE PAPEL
スペイン/2010 年/ドラマ/115 分
監督:エミリオ・アラゴン
出演:リュイ・オマル、カルメン・マチ、イマノル・アリアス
空襲で家族を亡くした喜劇役者は、孤児の少年を伴い旅芸人一座に加わるが、時代は軍事政権に突入。旅芸人一座も表現の自由を奪われてしまう。
★エミリオ・アラゴン監督、女優カルメン・マチ来日予定

「レボリューション」 REVOLUCION
メキシコ/2010 年/オムニバス・ドラマ/105 分
監督:マリアナ・チェニリョ、フェルナンド・エインビッケ、アマ・エスカランテ、ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・ガルシア、ディエゴ・ルナ、ヘラルド・ナランホ、ロドリゴ・プラ、カルロス・レイガダス、パトリシア・リヘン
出演:アドリアナ・バラーサ(「バベル」)、カルメン・コラル、ジャンニ・デルベス
メキシコ革命(1910〜17 年)をテーマに、10 人の気鋭の監督が独自の視点で革命を見つめなおしたオムニバス作品。ベルリン国際映画祭で特別上映され、世界の注目を集めている。本国メキシコでは、革命の始まった11 月20 日に封切り予定である。
★マリアナ・チェニリョ監督、フェルナンド・エインビッケ監督、アマ・エスカランテ監督、ロドリゴ・ガルシア監督、ディエゴ・ルナ監督、パブロ・クルス(プロデューサー)来日予定

「国境の南」 SOUTH OF THE BORDER
アメリカ/2009 年/ドキュメンタリー/102 分
監督:オリバー・ストーン
出演:ウーゴ・チャベス、ルラ・ダ・シルバ、エボ・モラレス
反骨の監督オリバー・ストーンが、南米左派と呼ばれるベネズエラのチャベス大統領やボリビアのモラレス大統領らと会見しその実像に迫る社会派ドキュメンタリー。

「フラメンコ×フラメンコ」 FLAMENCO FLAMENCO
スペイン/2010 年/音楽ドキュメンタリー
監督:カルロス・サウラ
出演:ホセ・メルセ、サラ・バラス、エバ・ラ・ジェルバブエナ、パコ・デ・ルシーア
ホセ・メルセ、サラ・バラス、パコ・デ・ルシーアら、史上最高のフラメンコ歌手、ダンサー、ギタリストたちを一堂に集めたフラメンコ映画の集大成。

「ルラ、ブラジルの息子」 LULA, O FILHO DO BRASIL
ブラジル/2009 年/ドラマ/128 分
監督:ファビオ・バヘト、マルセロ・サンチアゴ
出演:フイ・ヒカルド・ヂアス、グローリア・ピレス、ジュリアーナ・バローニ
貧しい農民の子として生まれたルラは、次々と降りかかる困難を克服し労働運動家として頭角を現す。現ブラジル大統領ルラの激動の半生を描いた人間ドラマ。
★エレナ・バヘト(プロデューサー)来日予定

「テトロ」 TETRO
アメリカ、イタリア、スペイン、アルゼンチン/2009 年/ドラマ/127 分
監督:フランシス・フォード・コッポラ(「ゴッド・ファーザー」「地獄の黙示録」)
出演:ヴィンセント・ギャロ(「バッファロー’66」)、オールデン・エーレンライク、マリベル・ベルドゥ(「天国の口、終わりの楽園。」)
ブエノスアイレスで暮らす兄を訪ねたアメリカ育ちの青年は名前を変え、過去の自分を隠そうとする兄に疑念を抱く。

「僕らのうちはどこ? 国境を目指す子供たち」 WHICH WAY HOME
メキシコ・アメリカ/2009 年/ドキュメンタリー/82 分
監督:レベッカ・カンミサ
★2010 年アカデミー賞ドキュメンタリー部門ノミネート
リスクを冒し中央アメリカからアメリカ合衆国へ入国しようとする子供たちの姿を追った衝撃のドキュメンタリー。
★レベッカ・カンミサ監督来日予定

「わが父の大罪 麻薬王パブロ・エスコバル」 PECADOS DE MI PADRE
コロンビア・アルゼンチン/2009 年/ドキュメンタリー/94 分
監督:ニコラス・エンテル
出演:パブロ・エスコバル
★2010 年マイアミ映画祭審査員賞・観客賞ほか
コロンビアの麻薬王と恐れられたパブロ・エスコバルの真実に、実の息子が迫った衝撃のドキュメンタリー。
★ニコラス・エンテル監督来日予定

「猟奇的な家族」 SOMOS LO QUE HAY
メキシコ/2010 年/ホラー/90 分
監督:ホルヘ・ミッチェル・グラウ
出演:アドリアン・アギーレ、ミリアム・バルデラス、フランシスコ・バレイロ
父親を亡くし“食料”を得る手段を失った母子は人間狩りを始める…。人肉を食べる怪物一家の苦悩を描いた衝撃のホラー。

「キューバ音楽の歴史」 HISTORIAS DE LA MUSICA CUBANA
キューバ・スペイン/2009 年/ドキュメンタリー/各52 分
総合監督:マヌエル・グティエレス・アラゴン
世界を魅了してきたキューバ音楽の魅力に迫る音楽ドキュメンタリー。シリーズ5 本のうち「キューバ・ジャズへの眼差し」「フィーリン(気持ち)を込めて」の2 本を上映。

「キューバ・ジャズへの眼差し」 監督:パベル・ジロー
出演:チューチョ・バルデス、エルナン・ロペス=ヌッサ、ベボ・バルデス
「フィーリン(気持ち)を込めて」 監督:レベカ・チャベス
出演:オマーラ・ポルトゥオンド(「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」)、ミリアム・ラモス、マルタ・バルデス

「大男の秘め事」 GIGANTE
ウルグアイ、アルゼンチン、ドイツ、オランダ/2009 年/コメディ/90 分
監督:アドリアン・ビニエス(「僕と未来とブエノスアイレス」出演)
出演:オラシオ・カマンドゥレ、レオノール・スバルカス(「ウィスキー」)
★2009 年ベルリン映画祭銀熊賞・新人監督賞・アルフレド・バウアー賞
小心者で冴えない大男のほのかな恋心が次第にエスカレートしていく様をリアルに描いた話題作。

「ファベーラ物語」 5x FAVELA, AGORA POR NOS MESMOS
ブラジル/2010 年/オムニバス・ドラマ/100 分
監督:ヴァグネル・ノバイス、マナイラ・カルネイロ、ホドリゴ・フェーリャ、カカウ・アマラウ、ルシアーノ・ヴィヂガウ、カドゥ・バルセロス、ルシアナ・ベゼーラ
出演:シウヴィオ・ギンダネ、チアーゴ・マルティンス、サミュエル・デ・アシス
ファベーラ(スラム街)で暮らしながらも未来に夢を抱く若者たち。彼らの日常をやさしい視点で描いたオムニバス作品。

「命の相続人」 EL MAL AJENO
スペイン/2010 年/ミステリー/107 分
監督:オスカール・サントス
出演:エドゥアルド・ノリエガ(「オープン・ユア・アイズ」)、アンジー・セペダ、ベレン・ルエダ
有能だが傲慢な医師が瀕死の重傷を負う。生還した男には不思議な能力が備わっていた…。人気スター、エドゥアルド・ノリエガ主演、アレハンドロ・アメナバール製作の最新ミステリー。

以上

執筆者

Yasuhiro Togawa