1969年〜83年にかけて全4話の短編が公開されて以降、ロシアでは知らぬ者がいない絶大な人気を誇る国民的映画『チェブラーシカ』の新作が、12月18日より全国東宝系にて公開されます。そしてこのたび、TVアニメーションでも「チェブラーシカ」を務めた大橋のぞみ(発表済)に加えて、サーカスに憧れる少女マーシャを北乃きい、奇術師役を藤村俊二が務めることが決定しました。

北乃きいさん
●マーシャ●サーカスに憧れる少女。サーカス入りを目指して、チェブラーシカたちと練習を重ねる。
昔から知ってた「チェブラーシカ」に出られると聞いてすごくうれしかったです。しかもマーシャはとてもかわいいキャラクターで、イメージを壊さないように頑張りました。

藤村俊二さん
●奇術師●子供たちに手品を披露している時にチェブラーシカと知り合いになった。別れた孫娘を探している。
どんな世相でもどんな時代でも、夢を持たせてくれる誰かがいんたんですネ・・・。それがチェブラーシカ。どこに居るの?ナニモノなの?僕は手品師、彼は?

「チェブラーシカ」とは・・・
「チェブラーシカ」は、現代ロシアで最も有名な児童文学作家の1人であるエドゥアルド・ウスペンスキーの原作を、「ミトン」(67)など人形アニメーションの世界的名作を生みだした巨匠ロマン・カチャーノフ監督が映像化したパペットアニメーションです。1969年に映画化されて以降、その愛くるしいキャラクターが爆発的な人気を呼び、現在ではロシア版「ドラえもん」のような国民的アニメとなっています。2004年のアテネオリンピック以降はロシア選手団の公式キャラクターとなり、選手入場時や表彰台などでロシア選手がチェブラーシカのぬいぐるみを持つ場面が度々見られます。 2006年のトリノ冬季オリンピックで白、2008年の北京オリンピックでは赤、2010年バンクーバー冬季オリンピックでは青のチェブラーシカが登場し日本でも話題となりました。日本国内においても、2001年に渋谷のミニシアター公開でありながら約7万人を動員し大ヒットロングラン上映され、子供から大人まで数多くのチェブファンを生み出しました。2008年には、三鷹の森ジブリ美術館の協力を得て全4話の完全デジタルリマスター版が公開されています。
そして2010年、「チェブラーシカ」の魅力に惚れ込んだ日本人スタッフの手によって3話の新作が完成。旧作のリメイクである1話に加え、今回のオリジナルキャラクターであるサーカスに憧れる少女マーシャとチェブラーシカの交流を描いた2話&3話がつくられました。そのクオリティの高さに、原作者であるウスペンスキー氏も大絶賛。「チェブラーシカ」のパペットアニメーションの新作が発表されるのは、実に27年ぶりとなります。

同時上映作品。シリーズ累計150万部発行の大人気絵本の初の映画化。
山の上の寄宿舎で暮らす12匹の“くまのこ”たちの日常を温かく描く。
12番目のたったひとりの女の子ジャッキーに松浦愛弓、お友達のケイティに児玉絹世、ケイティのパパ役に田中直樹(ココリコ)が決定。

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執筆者

Yasuhiro Togawa