7月3日(土)から全国6館でスタートした本年度アカデミー賞ドキュメンタリー部門受賞作『ザ・コーヴ』が大ヒットスタートとなった。

渋谷:シアター・イメージフォーラムでは7月3日(土)初日と4日(日)の2日間、全6回がすべて満席になる記録的なスタートとなった。平日になっても動員は落ちず、月曜日の初回も90%以上の入りとなっている。各回とも開始時間の30分程度前から満席になり、常に数十人がチケットを購入できず、お帰り頂くような状態が続いている。年齢層は20代〜30代がメインと若く、男性・女性比率は50:50。カップルの姿も目立ち、デートムービーになっていることが特徴。初日には抗議活動も懸念されたが、その後はトラブルも無く、静かに上映が行われている。

大阪:第七藝術劇場でも立ち見の回が続出で、土日の全6回で充席率は96%となった。
物販の売り上げも非常に良く、パンフレットの平均購買率は観客の30%以上となっている。急遽、公開がきまったこともあり、しばらくの間は変則的なタイムスケジュールになっているが、ロングランが見込める出だしとなった。その他京都でも満席が続いており、ローカルでも認知度の高さが実証された。

今後、トークショーやティーチインなどを各劇場で実施予定。
全国での決定劇場は7月5日時点で北海道:シアターキノが加わり、25劇場となっている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa