IMAGINA INTERNATIONAL SALES配給の映画がゴヤ賞(スペイン版アカデミー賞)で12のノミネートを受けました。授賞式は2月に開催されます。

先週の金曜日、スペインの映画芸術科学アカデミー(Academia de las Artes y la Ciencias Cinematográficas de España)は、第24回ゴヤ賞の候補を発表した。同賞の28部門の中に、Imagina社が配給する3つの映画が合わせて12部門でノミネートされている。授賞式は2月14日夜に行われる。

ダニエル・サンチェス・アレバロ監督の『デブたち/GORDOS』は、出演俳優のノミネートにより、予想外の8部門で候補にあがり、ノミネート数で三位になる。『デブたち』は、去年9月に米国アカデミー賞外国語映画賞候補に選出されたスペイン映画のひとつ。今回のゴヤ賞では、オリジナル脚本賞や編集賞などをねらう。同監督は2006年に処女作「Azul Oscuro Casi Negro」で3つのゴヤ賞を受賞している。

『デブたち』では、多くの出演俳優がノミネートされている。アントニオ・デ・ラ・トーレが主演男優賞、ラウル・アレバロが助演男優賞、フェルナンド・アルビズが新人男優賞。さらに、女性部門では、ピラル・カストロとベロニカ・サンチェスの助演女優賞、レチシア・エレロの新人女優賞である。

『デブたち』はドラマチック・コメディである。肥満をめぐる5つのストーリーが、共通の“グループセラピー”の場で展開される。参加者はセラピーを通して、痩せることよりも、なぜ太っているのか?どうして自分の身体が好きになれないのか?その理由を探る。体重や体形は二次的な問題に過ぎない。肥満とは、日々の暮らしの中で我慢して受け入れるうちに溜まっていき、挙げくの果てに表現したり、対処したり、受け入れるのが困難になってしまった状況のメタファーである。

アルベルト・ロドリゲズ監督の『アフター/AFTER』は、オリジナル脚本賞、撮影賞、新人女優賞(アナ役、ブランカ ・ロメロ)の3部門でノミネートされている。同映画は、2009年のローマ国際映画祭で上映されている。

最後に、菊地凛子、セルジ・ロペス主演で、東京で撮影されたイサベル・コイシェ監督の『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー/MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO』は、音響賞のみのノミネート。2009年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作で、Vulcain音響賞を受賞。米国アカデミー賞外国語映画賞候補、メキシコのアリエール賞候補のスペイン映画でもある。

『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー』、『デブたち』は、ともに先月の12月に東京の新宿ワールド9映画館で開催されたスペイン映画祭の参加作品である。鑑賞した日本人の観客と専門家の双方から高い評価を得ている。

※IMAGINA INTERNATIONAL SALESは、160以上ものフォーマットと4,000時間の放送枠を誇るグローバルな配給プラットフォームです。スペインを拠点に置く同社は、Globomedia社(『寄宿学校/The Boarding School』のようなフィクションシリーズを数多く牽引する制作局)とMediapro社(ウディ・アレン監督作品等を手がける制作会社)を保有する、ヨーロッパ屈指のオーディオビジュアル会社Imagina社によって設立された。

Imagina社は同社傘下の制作会社の下、TVシリーズ、各種TV番組、ドキュメンタリー、TV映画、長編映画、そしてアニメーション作品を手がけています。強力なラインナップや世界におけるその存在感で、80カ国以上に進出しヨーロッパ、ラテンアメリカそして北米の配給ラインを統合し国際的に優位性のある配給会社で居続けている。

昨年12月には新宿バルト9にて開催されたスペイン映画祭の傍ら、配給を手がけている発大ヒットTVドラマシリーズ『寄宿学校/The Boarding School』の日本初特別試写会を行い、出演俳優を招くなどして日本の観客からも好評を得た。(宣伝:Tokyo Media International)

執筆者

Inoue MidoriInoue Midori