“映画の街 夕張”の原点回帰

第1回の開催(1990年〜)から早いもので今期「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」(以下略称)は20回目の記念すべき開催の年を迎えました。
これまで「ゆうばり映画祭」は、地元市民の大きな支えと映画を愛する人々の手によって、数多くの出会いや感動を築いてくることが出来ました。それは、国内有数の歴史を誇る本映画祭の最大の財産と言っても過言ではありません。
途中、夕張市の財政破綻(2006年)により一旦の休止が発表されましたが、それでも多くの市民、映画ファンにとって映画祭は大きな文化的財産であり、人々に夢や希望を与える映画を通じて新たな文化を発信することが街の活性化につながり、継続することがその原動力になる、との考えから市民がNPO法人ゆうばりファンタを立ち上げ、2008年に市民映画祭として復活し現在に至っております。
かつての“炭坑の街”から“映画の街”にイメージチェンジを成し遂げた夕張。この街の映画祭として、記念すべき20回目開催にあたる本年度は、【夕張と映画】の繋がりを振り返る意味でも、“夕張”が“映画の街”たる所以にあらためて立ち返ってみたいと思います。
そのためのスペシャルな特別企画が今期映画祭の目玉のひとつです。勿論、例年同様に映画関係者のご協力のもと、すばらしい招待作品の数々もラインナップされました。

1、招待作品部門(12作品)
娯楽性、話題性、国際性がそろったエンターテイメント性豊かな作品群の上映を看板に、その年を代表する国内外の話題作、注目作が一同に介する“国際映画祭の華”です。

2、 20回開催記念 特別企画・・・“映画”と“夕張”。この2つを結びつけた所以として、名作として名高い邦画の記念碑的作品の特別上映が決定。そしてこの作品のオマージュ的な洋画版新作映画の特別上映も。さらに開催期間中には関連イベントも予定され、20回目ならではのスペシャルな目玉企画が実現。

3、 オフシアターコンペティション部門(9作品)
本年も国内外から356本を越える応募作品が集まりました。その中から選ばれた秀作を上映。国内外の有識者による審査員からグランプリと審査員特別賞を選出。これまでに、熊澤尚人、山下敦弘、井口昇、筧昌也、本田隆一、真島理一郎など、現在映画界の第一線で活躍する多くのクリエイターを輩出している、若手監督の登竜門的存在。

3、フォーラムシアター部門(19作品)
日本映画を中心に、ミニシアター公開作品や、インディペンデント作品、ショートフィルムなど“楽しむ!”ことをテーマにジャンルにこだわらず様々な種類の映画・映像を紹介。出品者自身が企画するトークショーやライブなど多様なイベントもあり映画祭中で最もディープでホットな上映部門。

4、イベント&その他(29作品)
特定の俳優、監督などの特集上映や、トークショー付上映など独自の企画による上映枠。

【招待作品部門】&【開催20回記念上映】(順不同)
■ <オープニング> 【ワールドプレミア】
「シュアリー・サムデイ」2010年/日本語(英語字幕)/122分/松竹 配給

■<クロージング>
「シャーロック・ホームズ」2009年/英語(日本語字幕)/129分/ワーナー・ブラザース映画 配給

「GREEN ZONE(原題)」2009年/英語(日本語字幕)/114分/東宝東和 配給
「孤高のメス」2009年/日本語/126分/東映 配給
「ハート・ロッカー」2008年/英語(日本語字幕)/131分/ブロードメディア・スタジオ 配給
「武士道シックスティーン」2010年/日本語/109分/ゴー・シネマ 配給
「17歳の肖像」2009年/英語(日本語字幕)/100分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 配給
「第9地区」2009年/英語(日本語字幕)/111分/ワーナー・ブラザース映画、ギャガ 配給
「スイートリトルライズ」2009年/日本語/117分/ブロードメディア・スタジオ 配給
「プリンセスと魔法のキス」2009年/英語(日本語吹替)/97分/ウォルト ディスニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン 配給
「ばかもの」2009年/日本語/120分/東北新社 配給

【ゆうばり映画祭 開催20回記念上映】
「イエロー・ハンカチーフ」2008年/英語(日本語字幕)/96分/松竹 配給

【ゆうばり映画祭 開催20回記念上映】
“北海道新聞presents”
「幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター」1977年/2010年/日本語/108分/松竹 配給

■オフシアターコンペティション部門(9作品)

『スーパーサイズミーをやりたくて』    監督:坪田秀雄(日本)
『青春墓場?明日と一緒に歩くのだ』  監督:奥田庸介(日本)
『タナトス』                監督:吉川諒(日本)
『終わらない青』               監督:緒方貴臣(日本)
『壁』           監督:ヒョン・スルウ(韓国)
『電話番号が必要だ!!』          監督:キム・ジョンフン(韓国)
『脚の生えたおたまじゃくし』    監督:前野朋哉(日本)
『はい! もしもし、大塚薬局ですが』  監督:勝又悠(日本)
『それはそれ、』           監督:甲斐博和(日本)

[審査員]
・ジョニー・トー(審査委員長) (香港/監督)
・石橋凌 (日本/俳優・ミュージシャン)
・チョン・スワン(韓国/プログラマー)
・マーク・ウォルコウ(米国/プログラマー)
・山下敦弘(日本/監督)

■ゆうばり映画祭×スカパー!支援作品第二弾 特別上映
『サイタマノラッパー2(仮)』    監督:入江悠

■ 協賛イベント&企画イベント関連(一部抜粋)
◎スカパー!シネマ座(ホテルシューパロ1F/ライムライト)
◎スカパー!×日本映画専門チャンネル×読売新聞presents
「名優・森繁久彌 特集 in ゆうばり」(会場/清水沢小学校体育館)
◎スカパー!presents  ジョニー・トー監督「エレクション 死の報復」上映
 審査委員長ジョニー・トー監督の日本国内劇場未公開作品をDVD発売に先駆け日本初上映。
◎ 朝日新聞北海道支社 presents 『20回の映画祭を振り返る?過去・現在・未来』(シューパロ2F/錦水の間)
◎ ゆうばりチョイス
 ゆうばり映画祭がオススメする世界中で話題のファンタスティック映画を「日本映画」「韓国映画」「ワールドファンタ!」とそれぞれプレミア作品を中心に上映いたします。

◎ ゆうばりフォービデンゾーン
 ファンタスティック映画の新作、名作の数々をゆうばりならではの演出・イベントでお届けいたします。

◎ゆうばり恒例!雪上フォトセッション(会場/夕張リゾート スノーランド)
毎年の恒例イベント。映画祭に訪れているゲスト(監督・俳優、映画人)が一同に介し、顔を揃えての記念撮影を行ないます。夕張の白銀の世界の中、いつもとは違ったゲストの表情をみることができるかもしれません。

◎映画祭名物”ストーブパーティー”
北海道ならではの食材を使い夕張市民の皆さんが野外バーベキューで観客をおもてなし!寒空の中、市民、ゲスト、観客、みんなでストーブを囲み、身を寄せ合って食べる食事はまさに絶品!夕張ならではの楽しい思い出のシーンとなることでしょう。

■チケット
発売日 : 1月20日(水)より発売開始!
オープニング券<オープニングセレモニー&オープニング作品> Pコード:555-990(前売・当日:1,500)
パーティー券<オープニングパーティー>      Pコード:555-991(前売のみ:¥5,000)
クロージング券<クロージング作品&閉会式>     Pコード:555-992(前売・当日:1,500)
ゆうばりファンタパスポート(注1)           Pコード:461-546(前売・当日:2,000)
招待作品 作品単券当日券あり(お席に余裕がある場合のみ発売)当日1,300円(注2)
(注1)OP作品及びCL作品、パーティーは含まれません。先を除くすべての作品が鑑賞できるパスポートです。
(注2)各招待作品の当日券です。*お席に余裕がある場合のみ発売します。

<チケット購入方法>
◎インターネット販売
   http://pia.jp/t(パソコン・携帯電話共通)
◎電話予約 
   0570−02−9999 
 ※一部の携帯電話・PHS・IP電話及び発信者番号非通知は受付不可
◎店頭販売
 全国の「チケットぴあのお店」「サークルK・サンクス」「ファミリーマート」
 ※「サークルK・サンクス」7:00−23:30(但し、発売初日は10:00〜発売開始)
 ※「ファミリーマート」10:00−23:30
 ※「チケットぴあのお店」の営業時間は店舗によって異なりますので、
 上記URLよりご確認お願いします。
ぴあお問い合わせ先:0570-02-9111

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa