第82回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞
ノミネート対象作品にエントリー!

現地時間11月18日、米・映画芸術科学アカデミーが、第82回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞(長編)部門エントリー作品を発表しました。
ドキュメンタリー分科会の会員が選出し、エントリーが認められたのは15作品。
現在、東京・岩波ホール他、全国で順次公開中のフランス映画『アニエスの浜辺』がその中の一本に選ばれました。

フランスで1950年代末に起こった映画運動”ヌーヴェルヴァーグ”、唯一の女性監督として知られ、『幸福』、『5時から7時までのクレオ』、『落穂拾い』等の名作を生み出したアニエス・ヴァルダ監督。『アニエスの浜辺』は、80歳を超えて今なお精力的に制作活動を続ける彼女が、自ら監督・脚本・出演・語り・編集を務め、これまでの人生を振り返る集大成的な自伝ドキュメンタリー。フランス本国では2008年12月に公開され、25万人以上の動員を記録し大ヒット。全米での公開時も絶賛を受けて、アカデミー賞へのエントリーが確実視されていました。

最終ノミネート5作品の発表は、2010年2月2日。世界各国の映画賞を独占した前作のドキュメンタリー『落穂拾い』はノミネートを確実視されながら、本国でテレビ放映済みの作品は対象外、という当時の規定で涙を呑んだ経緯もあり、『アニエスの浜辺』で雪辱を果たせるか、81歳のおばあちゃん監督、アニエス・ヴァルダに注目が集まります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa