10月9日からの週末興行収入において159館という小規模の公開にも関わらず全米第5位を記録し、数々の歴史的な記録を樹立しながらアメリカ全土を席巻しております。この結果を受け、10月16日より1000館での拡大公開も決定し、ますます目が離せない、“脅威”的な社会現象となっております。

『Paranormal Activity』(原題)の脅威のポイント

“脅威”のセールス
本作は1万6000ドル(約144万円)という低予算ながら昨年、2008年のAFM(※アメリカ最大の映画祭)にてその質の高さから各国の映画バイヤー達の話題をさらい、セールス開始3日間で総制作費の3万倍のセールスという驚異的な成績を残す。

“脅威”のクオリティー
アメリカのメジャースタジオであるパラマウントがリメイク化権を獲得するも、映画を鑑賞したスティーブン・スピルバーグがその完成度の高さから、原作の恐怖を超える事はハリウッドの一流の技術を持ってしても不可能と判断し、リメイク化を諦めるという伝説を残す。

“脅威”の満足度
一般の人々の映画に対する純粋な満足度調査で世界的に有名な映画批評サイト『ロッテン・トマト』において満足度94%(2009年10月7日時点)という驚異的な数字を記録。
例: 『ショーシャンクの空に』 87%
『セブン』 84% 

“脅威”の興行収入
アメリカではレイトショー限定公開で今年、9月25日から9月30日にかけて12館で上映をスタートしたが、上映希望の反響の大きさから10月1日からは規模を33館まで拡大。10月9日からは159館まで公開規模を拡大。その結果、ハリウッドの大作を押さえ、初登場第5位を記録。たった159館の上映規模で週末だけで790万ドルを記録し、200館以下の上映規模の作品で歴代1位を獲得(※2位は『プラトーン』(1987)の174館で390万ドル)

“脅威”のシアターアベレージ
全米で『タイタニック』に次ぐ、歴代興行収入第2位を記録し、公開館数でも歴代1位を誇る『ダークナイト』のオープニング週末の1館あたりの平均興行収入$36,283を遥かに凌ぐ脅威的なシアターアベレージ$49,379を記録。しかも、この記録は公開第1週目から3週目まで公開規模が増えているにも関わらず、週を重ねる毎に各館の平均興行収入を倍以上に伸ばしており、口コミが広がっているのがうかがえる。

2010年 日本公開予定          

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執筆者

Yasuhiro Togawa