30年間夢を諦めなかった男たちの夢と友情を描いた笑って泣けるウソのような本当のお話!!

サ ンダンス映画祭でプレミア上映されるやいなや多くの観客の心をつかみ、全米公開のプレミア上映後には、キアヌ・リーブス、ダスティン・ホフマンを始め、オ
ジー、メタリカ、ガンズなどがこの映画の応援を買って出た。監督は、スティーヴン・スピルバーグの『ターミナル』の脚本を手がけた、サーシャ・ガバシ。

ア ンヴィルは、カナダのトロントで結成され、1982年にアルバム『メタル・オン・メタル』をリリース、メタリカ、スレイヤー、アンスラックスといった現在
活躍する人気バンドに大きな影響を与えた。しかし彼らはスターダムにのし上がることなく、現在も地元でしがない仕事をしながらバンドを続けている。映画は
そんな彼らの夢と現実を捕らえていきます。

かつて高校生の夏休みにアンヴィルに誘われローディーとしてツアーに同行したガバシ監督は、ア
ンヴィルが昔と変わらずロックスターになることを夢見て活動を続けていることに胸を打たれ(ようするに売れていないという事ですが)彼らのドキュメンタ
リーを制作することを決意した。トロントで冴えない仕事をしながらのバンド活動や、笑わずにはいられないヨーロッパ・ツアーなど、2年に渡って撮影を敢行
する。監督は、どんな苦境に立たされても、不器用なまでに自分の信じることに夢を持ち続け、友情を一番に考え苦境を乗り越えようとチャレンジするバンドの
姿を、残さずカメラに収めることに成功した。

『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』が生んだムーヴメントは2009年夏にさらに拡大。
映画上映を行った後アンヴィル本人が現れ演奏を披露するイベントThe Anvil
Experienceにより、勢いをとどまることを知らない。その渦が、2009年10月、いよいよ日本にも上陸する。映画公開に合わせて、日本でもアン
ヴィル旋風が巻き起こることは間違いない。さらに都内大型ライブハウスに於ける日本版アンヴィル・エクスペリエンスも予定されている。夢を諦めきれないす
べての人に捧げる、笑いと感動に満ちた本作は、観るものをきっと虜にするはずだ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa