世界初の3DCG長編アニメーション映画『トイ・ストーリー』以降、『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』。そして、アカデミー賞を受賞した『レミーのおいしいレストラン』、『ウォーリー』など、絶えず世界のアニメーション界をリードしながら、新たなテーマに挑戦し続けるディズニー/ピクサー。
 その記念すべき10作目となるのは、78歳のカールじいさんの奇跡の冒険を描く感動の物語『カールじいさんの空飛ぶ家』。ジョン・ラセターの指揮の下、『モンスターズ・インク』のピート・ドクター監督と、『ファインディング・ニモ』の脚本を手掛けたボブ・ピーターソンがタッグを組んで誕生した作品で、ピクサー初の3D立体映画としても話題を集めています。
 そして、この最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』が、本年度の第62回カンヌ国際映画祭において、ディズニー映画として、アニメーション映画として、そして3DCG映画として”初”のオープニング・ナイト作品に選ばれました。
 これは、伝統あるカンヌ映画祭の長い歴史の中で初の快挙であり、クオリティの高い作品を作り続け、世界中を魅了してきたディズニー/ピクサー作品を改めて世界の映画人が認めた形となりました。

ウォルト ディズニー/ピクサー アニメーション スタジオ チーフ・クリエイティヴ・オフィサー
ジョン・ラセターのコメント

カンヌ国際映画祭の栄誉あるオープニング・ナイト上映作品に『カールじいさんの空飛ぶ家』が選ばれたことに、大変感激しています。これはアニメーションにとって非常に大きな一歩となり、”素晴らしいアニメーション映画は、同時に素晴らしい映画である”という私たちの信念を大きく後押ししてくれました。監督のピート・ドクター、そしてアーティスト、アニメーター、技術者、ストーリーテラーたちからなるピクサーの素晴らしいチームは、非常に新鮮で、面白く、そして心を大きく揺さぶる素晴らしい映画を創るために本当に頑張ってくれました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa